ダイバーシティ&インクルージョン

三菱ガス化学は、多様な個性を持つ社員が互いに尊重し、全員が活躍・成長できる職場環境の実現と、多様な価値観のコラボレーションによる新機軸・技術革新(イノベーション)が次々に生まれる活性化された風土作りを目指し、ダイバーシティ&インクルージョンを推進しています。

D&I推進基本方針

三菱ガス化学(MGC)では、D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)を「すべての社員が個性を活かして多様に活躍し、認め合うこと」と定義しています。

MGCでは、以下をD&I推進の基本方針とし、互いに認め合い、刺激を受けることにより、社員全員がいきいきと働き、多種多様なアイデア・発想が次々に生まれる活性化された風土づくりを目指します。

基本方針

  • 多様な価値観・考え方を尊重する意識づくり
    互いの価値観・物事のとらえ方・感じ方・考え方の違いを受け入れ、尊重する社員意識の醸成を推進します。
  • 多様な働き方を可能とする環境づくり
    「働き方改革」により、多様で柔軟な働き方ができる職場環境の整備とワーク・ライフ・バランスの実現を推進します。
  • 人材の多様化と一人ひとりを活かす組織づくり
    性別、年齢、国籍、障がいの有無、学歴などにとらわれず、多様な人材を採用・登用し、多様性を活かす組織開発を推進します。
  • 個々の強みを発揮できる人材づくり
    社員一人ひとりが、プロフェッショナルとしての能力と個性を磨き、その発揮を可能とする人材開発を推進します。
  • 心と体の健康づくり(健康経営の推進)
    心身の健康が何よりも大切です。社員の健康維持・増進を推進します。

(2020年1月制定)

D&I推進体制

多様性を尊重するダイバーシティの考え方を企業文化として定着させ、三菱ガス化学の経営理念「働きがいのある職場を作り、意欲と能力を重んじ、活力ある集団をめざす経営」をより一層推し進めるため、2019年8月に「ダイバーシティ推進室」を設置しました

2021年10月に、部相当の組織である「D&I推進グループ」に改組しました。

また、「サステナビリティ推進専門委員会」の一つとして、全社横断的な「ダイバーシティ&インクルージョン推進専門委員会」を組織し、さまざまな課題について施策立案や改善のための活動を推進しています。

D&I推進体制
図: CSR会議をトップとしたD&I推進体制を示す。

D&I推進活動計画

D&I推進のPDCAサイクルを確実に回すため、年度計画を策定し、目標達成に向けた全社的な取り組みを展開しています。

2023年度D&I推進活動計画と取り組み実績
基本方針 推進項目 取り組み課題・目標 2023年度の主な取り組み実績
多様な価値観・
考え方を尊重する
意識づくり
意識醸成
  • ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)推進に対する社内理解向上
  • 新入社員研修、新任管理職研修等において、D&I推進に関する教育を実施
  • 社内誌「WORK LIFE THINK」の発行、「D&I講演会」の開催、グループ報におけるD&I推進の取組の紹介等を実施
  • 各事業所において、ブラインドサッカー体験研修、パラアスリートによる講演会等を開催
人権啓発
  • 人権啓発活動の推進
  • ハラスメント防止対策の強化
  • 新入社員研修、新任管理職研修、「人権週間」において、人権啓発教育を実施
  • 各事業所において、ハラスメント防止研修、アンガーマネジメント研修等を実施
多様な働き方を
可能とする
環境づくり
働き方改革
  • 総労働時間の削減及び生産性向上
  • 多様で柔軟な働き方を可能とする制度の充実
  • セーフティーネットの充実
  • 各事業所において、業務効率化(ECRS、自動化等)の取組みを継続
  • コアなしフレックスタイム、在宅勤務等を活用した柔軟な働き方を推進
  • 心身をリフレッシュさせ、生産性向上を図るため、給与支給日・飛び石平日等の年休取得、夏季連続休暇の取得を奨励
人材の多様化と
一人ひとりを活かす
組織づくり
女性活躍
  • 女性社員のキャリア開発支援の推進
  • 仕事と家庭の両立支援の推進
  • 女性社員の活躍支援のための各種研修を実施
  • 女性社員交流会を開催し、女性取締役による講演会、「いきいきと働くために必要なこと」テーマにグループディスカッションを実施
  • 男性社員の育休取得促進のため、子が生まれた男性社員に対する制度の周知、取得奨励等を実施
人材多様化
  • 外国人材の採用促進
  • 採用形態の多様化
  • 障がい者の活躍推進
  • エージェント紹介等の活用により、外国人採用、キャリア採用を推進
  • キャリア採用を通年化し、アルムナイ採用の取り組みも開始
  • 各事業所において、障がい者の雇用、就労環境整備、職域拡大を推進
個々の強みを発揮
できる人材づくり
組織開発・
人材開発
  •  組織パフォーマンスの向上
  • 個々の強みを発揮できる人材開発の推進
  • 人材育成とイノベーション創出を目的とした施設「MGC Commons」を設立
  • 研修のカリキュラム拡充を実施(管理職の評価スキルやコミュニケーションスキル向上を目的とした研修を新設)
心と体の健康づくり
(健康経営の推進)
健康増進(栄養・運動・休養の改善)
  • 健康意識・知識の向上
  • 運動習慣の定着
  • 各事業所において、スポーツイベントの開催(体力測定、ロコモ度テスト、ヨガ教室、プロサッカー選手による運動教室、各種スポーツ大会など)、ウォーキングイベントへの参加等を実施
疾病予防
  • 生活習慣病予防対策の充実
  • メンタルヘルス対策の推進
  • 健康保険組合と共同でオンライン禁煙外来プログラムを導入
  • 各事業所において、喫煙所の統廃合、事業所内「禁煙デー」の設定等、禁煙促進活動を実施
  • 各事業所において、メンタルへルス研修、生活習慣病予防講習、産業医・保健師による健康講話等を実施

「組織づくり」と「人材づくり」の二つの基本方針に関連

女性の活躍支援

性別にかかわらず、社員がその能力を発揮し、仕事と生活の調和を図り働きやすい雇用環境の整備を行うため、また、女性が管理職・リーダーとして活躍できる雇用環境の整備を行うため、女性社員のキャリアアップ支援策の実施、仕事と家庭の両立支援制度の充実に取り組んでいます。

また、ジェンダー平等の実現、固定的性別役割分担意識の払拭に向け、男性社員の育休取得推進に積極的に取り組んだ結果、2019年度の取得率はわずか3.1%だったのに対し、2023年度は73.5%と、大きく上昇し、平均取得日数も56日となっています。

女性社員数・管理職者数
グラフ:年度別の女性社員数と女性管理職者数を棒グラフで示す。

出向者・嘱託社員を含む

男性社員の育児休業取得率
グラフ:年度別の男性社員の育児休業取得率を折れ線グラフで示す。

※育児介護休業法の規定に基づき算出。出向者も含む。

障がい者の雇用

障がい者雇用では、さまざまなハンディキャップのある社員が能力を発揮して働くことのできる職場環境作りに取り組んでいます。2022年度の障がい者雇用率は2.51%と、法定雇用率2.3%を上回っております。

障がい者雇用率(各年6月末時点)
グラフ:年度別の障がい者雇用率を折れ線グラフで示しています。

各年度、6月1日時点でのデータ

外国人材の活用・交流

海外拠点における事業の推進や海外顧客の開拓、多様な視点からの業務プロセスの改善、研究開発の推進等のため、外国籍社員の雇用を進めています。

外国籍社員数・管理職者数[単体]
グラフ:年度別の外国籍社員数と外国籍管理職者数を棒グラフで示す。

出向者を含む