CSRマネジメント

担当役員メッセージ

中長期的な視点に立った
CSR経営を推進し、
カーボンニュートラル達成に貢献

2021年4月からスタートした新中期経営計画では、喫緊の課題である「環境変化に強い収益構造への転換」と、中長期のスパンで取り組む「社会的価値と経済的価値の両立」の二つを目標に掲げました。達成までの時間軸こそ異なりますが、この二つには明確な相関性があります。なぜなら、社会と「調和しない」事業、社会から「価値がない」と判断された事業は今後、見直しあるいは再構築が不可欠になるからです。一方で、社会的価値と経済的価値が重複する領域には、新たな事業の機会が広がっています。当社グループは、今日の社会情勢と個別事業をこのように捉えたうえで、CSR経営を持続的に推進できる体制づくりに注力しています。

気候変動問題の顕在化とコロナ禍がもたらした新常態は、化学メーカーにも大きな転換を迫っています。そして当社グループにおいては、環境や安全などの分野で社会的な責任を果たしながら時代の変化に順応し、収益構造の安定化を図ることが恒常的な課題と言えます。これらの課題への対処と「三菱ガス化学らしさ」の追求は矛盾するものではなく、両立できると考えています。MGCならではの観点で社会課題を捉え、カーボンニュートラルや次世代通信、モビリティ革命など、成長分野で存在価値を発揮できる「攻めのCSR」を、この3か年で果敢に実行していきます。

私たちの定義するCSR経営とは、グループミッションである「社会と分かち合える価値の創造」のもと、環境・社会・企業統治の各要素に求められる責任を強く意識し、事業利益を追求しながら、日々の活動と社会のベクトルを合致させることです。この定義を軸にして社内外の環境を俯瞰すると、いくつかのリスク要因が見受けられます。たとえば、低価格でこれまでにない競争力を持つ代替素材の登場や、脱炭素を目的とした法制度の変更および対応コストの増大、労働人口の減少による広範な影響などです。私たちはこうしたリスクを抑制するために、より大局的・長期的な視点で技術の創出に努め、新たな事業機会を最大化しようとしています。
当社グループの固有技術と経験を活かせ、経営リスクの抑制にもつながる事業として有望なものは、カーボンニュートラルの達成を後押しするソリューションです。具体的にはCO2からメタノールやポリカーボネートを製造する技術、水素の運び手としても注目が高まるメタノールやアンモニアの新事業、地熱発電事業などが該当します。MGCのユニークな独自技術を深耕・応用し、各ソリューションを社会実装できるレベルに仕上げることで、「社会と分かち合える価値の創造」を具現化していきます。

現代は、さまざまな業界で前例のないディスラプション(破壊的創造)が起きている不確実な時代です。このような事業環境に適応するには、私たちの存在理念に立ち返り、コアコンピタンスをしっかり保ちながら、持続可能な成長戦略を描くことが不可欠です。CSR推進室はその先導役であり、いわば“オーケストラの指揮”を担うセクションとも言えます。長期的な時間軸を意識しながら当社グループ全体を俯瞰し、個別部門・個人にも変化を促しながら、特色と存在感のあるエクセレントカンパニーを目指していく考えです。

2021年6月

取締役 常務執行役員
コンプライアンス担当、経営企画管掌、
内部監査室担当、CSR・IR担当
北川 元康

CSR基本方針

三菱ガス化学は、CSR経営をグループ全体で推進するために、「CSR基本方針」を2020年2月に策定しました。同時に改定した「MGC企業行動指針」に基づき良識を持って行動し、持続可能な社会の実現に貢献します。

CSR基本方針

三菱ガス化学グループは、「社会と分かち合える価値の創造」のグループビジョンのもと、環境・社会・企業統治の各要素における企業責任を強く意識し、「MGC企業行動指針」に基づき事業展開することで、サステナブルな社会の発展と調和に貢献します。

CSR推進体制

三菱ガス化学は、社長を議長とした取締役会メンバーで構成される「CSR会議」、その諮問機関としてCSR・IR部長が招集し、本社管理部門長で構成される「CSR委員会」を設置し、全社のPDCAサイクルを回すことで、CSR経営の継続的なレベルアップを推進しています。

CSR会議は、最重要課題(マテリアリティ)の特定や今後のCSR活動など、CSRマネジメントに関する基本的事項を審議・決定し、その実施状況などについて報告を受けます。CSR委員会は、各部門におけるCSR業務の実施状況を確認し、定期的なレビューを通じて、実効性のあるCSR活動を促進します。あわせて、CSRに不可欠な専門的事案やCSR上の重要事案を検討する各種「CSR専門委員会」を必要に応じて設置します。

これらCSR会議・CSR委員会の事務局として「CSR・IR部CSR推進室」を設定しています。CSR推進室は、社内の非財務情報の統括、CSRに係る方針・戦略の検討、PDCAサイクルの推進およびマテリアリティマネジメントを担当しています。従来にも増して事業を通じたサステナブルな社会の実現に組織的に貢献することで、様々なステークホルダーからの信頼と共感を獲得し、より高い企業価値の実現を目指しています。

CSR推進体制