化学物質排出の削減

<PRTR関連>

三菱ガス化学単体および国内グループでは、化学物質排出把握管理促進法(化管法)のPRTR制度に基づいて、対象となる物質の排出量および移動量の把握・届け出を行い、その排出量・移動量の削減に取り組んでいます。

PRTR制度による化学物質排出(三菱ガス化学単体および国内グループ)

三菱ガス化学単体および国内グループ企業がPRTR届出制度に基づいて届け出た対象物質の排出量・移動量の数値を集計しました。

化学物質の排出量(PRTR対象物質)
グラフ:化学物質の排出量(PRTR法相当)。年度ごとの国内届出物質数を折れ線グラフで、範囲別の排出量を棒グラフで示す。
化学物質の移動量(PRTR対象物質)
グラフ:化学物質の移動量(PRTR法相当)。年度ごとの範囲別の移動量を棒グラフで示す。

※ 過去のデータを見直し、数値を訂正しています。

PRTR制度で届け出た排出量の多い物質(三菱ガス化学単体および国内グループ)

PRTR制度で届け出た物質のうち、三菱ガス化学単体および国内グループを通算して10トン以上の排出量を計上した物質は、以下の通りです。

(最新年度で多い物質順)

政令指定番号 物質名 排出量実績(トン)
2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
296 1, 2, 4-トリメチルベンゼン 99 113 162 162 121 216
128 クロロメタン 567 590 308 187 188 188
186 ジクロロメタン 78 87 74 78 69 56
80 キシレン 24 17 20 11 29 32
300 トルエン 14 12 14 14 15 13

日化協PRTR対象物質(三菱ガス化学単体)

三菱ガス化学が加盟している(一社)日本化学工業協会(日化協)では、化管法第一種指定化学物質のうちの328物質と日化協が独自に定めた90物質プラス1物質群を自主的なPRTR対象物質[揮発性有機化合物(VOC)に該当する物質]として、加盟企業による排出量を集計し、化学工業界として排出削減に向けて取り組んでいます。
三菱ガス化学において2022年度に排出した日化協PRTR対象物質は68物質、排出量は395トンで、2021年度の排出量315トンより約25%の増加でした。主に鹿島工場における冷凍機不良に起因する1,2,4-トリメチルベンゼンの大気排出量増加によるものです。
三菱ガス化学は、製造プラントトラブルの削減対策や未然防止対策等を通じて、計画外の装置停止や立ち上げ等に伴う化学物質の排出を削減する努力を、今後とも継続してまいります。

<フロン排出抑制法関連>

フロン排出抑制法に基づく第一種特定製品の管理者に該当する、三菱ガス化学単体および国内グループ企業の事業所では、機器の簡易点検・定期点検を実施して記録を保存し、機器整備の際の回収証明書・充填証明書に基づいた漏えい量の算定、および機器廃棄時の適正な処置を実施しています。

フロン算定漏えい量(三菱ガス化学単体)

三菱ガス化学における算定漏えい量は、以下の通りです。

フロン算定漏えい量(三菱ガス化学単体)
  2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
算定漏えい量(t-CO2 2,231 4,098 1,737 730 2,535 156
漏えい量報告対象該否 対象 対象 対象   対象  
  • 2020年度以降、鹿島工場の冷凍機更新によりフロン漏えい量を削減しました。
  • 2021年度は、鹿島工場での設備トラブルによりフロン漏えい量が増加しました。

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