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写真:藤井社長

Uniqueness & Presence事業の拡大により
企業価値向上に注力するとともに、
資本効率をより一層重視した経営を実践していきます

当社は、理念体系「MGC Way」のもと、「化学にもとづく、特色と存在感あるエクセレントカンパニー」をありたい姿として掲げております。化学業界で異色ともいえる存在感とユニークな個性を発揮することで持続的な成長を可能にし、ミッション「社会と分かち合える価値の創造」の実現を目指しております。

2024年5月には、中期経営計画「Grow UP 2026」を発表しました。刻々と変化する世界では、新たな社会課題が次々に現れ、それに伴ってターゲットとなる業界・市場も変動しています。つまり私たちにとって、事業ポートフォリオ改革は永遠のテーマと言えます。「Grow UP 2026」は、前中計「Grow UP 2023」から続く改革の“後編”と位置づけ、「事業ポートフォリオ改革の強靱化」と「サステナビリティ経営の推進」を2大目標に掲げました。

まず優先すべき事項は、前中計で実行した大型投資による成果の刈り取りです。そして、進捗に一部遅れが生じていたところもある「各種のコスト上昇に伴う価格転嫁力の強化」、「新規事業の創出と育成」、「重点管理事業の再構築」を加速させ、より強靭な収益構造への転換を図ります。 また、カーボンニュートラル実現に向けた諸施策にも、これまで以上に注力します。カギとなる基盤技術やノウハウ、専門人材を保有する強みを活かして、ステークホルダーからの信頼と共感を獲得できる企業グループを目指します。

「Grow UP 2026」では、「伸びる」「勝てる」「サステナブル」の観点で優れ、社会的価値と経済的価値を両立して持続的に成長できる差異化事業を「Uniqueness & Presence」事業と定義しました。このUniqueness & Presence事業の拡大によって企業価値向上に注力するとともに、製品価格の適正化や不採算事業の立て直し及び撤退・縮小を進めるなど、資本効率をより一層重視した経営を実践していきます。

また、「Grow UP 2026」では株主還元を強化し、新たに「原則減配を実施せず、増配または維持する」累進配当方針を採用します。さらに、総還元性向を、前中計の「40%目安」から「50%目安」に引き上げ、機動的な自己株式取得を追加還元策として柔軟に実施するなど、株主や投資家の皆さまをより一層重視した経営を推進してまいります。

株主および投資家の皆様には、今後ともご支援・ご理解を賜りますよう、お願い申し上げます。

2024年5月
代表取締役社長藤井社長の署名