3. 微好気培養用製品[アネロパック®]
アネロパック®・微好気、アネロパウチ®・微好気は、微好気培養用酸素吸収・炭酸ガス発生剤です。
アルミ袋内の小袋を容器に入れるだけで、水も触媒も必要ありません。
ジャー用「アネロパック®・微好気」
嫌気ジャー、またはシャーレラックを伴うWチャック付スタンディングパウチとご使用ください。
角型ジャー(大型)専用のアネロパック®・微好気(7L)もご用意しています。
アネロパック®・微好気によるガス濃度変化の例
O2濃度6~12%、CO2濃度5~8%の微好気環境を1時間以内でつくります。
- O2:培養に適した6~12%を維持
- カンピロバクター、ヘリコバクターなどの微好気性菌は酸素濃度15%以上だと死滅する率が高くなり、逆に5%以下だとコロニーが小さくなります。
アネロパック®・微好気は容器内の酸素を素早く吸収し、1時間以内に濃度は6~12%になるので、微好気性菌がスムーズに成育します。

- CO2:pHに影響しない10%未満
- 微好気性菌の培養に必要な炭酸ガス濃度は5%強。それ以上になっても培養成績に大きな差は出ません。逆にCO2が培地に溶け込むことでpHが下がり、薬剤によっては感受性試験で悪影響を受けることもあります。
アネロパック®・微好気はCO2濃度を5~8%程度に維持します。
パウチ袋用「アネロパウチ®・微好気〔パウチ袋用〕」
専用パウチ袋、Wチャック袋用。
平板培地2枚用。1枚を培養の場合は、空のシャーレを1枚入れてパウチ袋内の容積を保ってください。
アネロパウチ®・微好気〔パウチ袋用〕 専用パウチ袋用 |
アネロパウチ®・微好気〔薄型ジャー用〕 薄型ジャー用 |
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培養時のご注意
- カンピロバクターやヘリコバクターは高湿環境を好みます。ジャー内を高湿にすることが好ましいです。
- 具体的には、1.ジャーの中に水を入れる(20cc程度)、2.培地の表面をあまり乾燥させない、
の2点を実施してください - ジャー内に入れた水と剤が直接触れないようにしてください。間仕切つきジャーが便利です
ご使用にあたって
アネロパック®・微好気 [ジャー用] |
アネロパウチ®・微好気 〔パウチ袋用・薄型ジャー用〕 |
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培養用途 | カンピロバクター、ヘリコバクターなどの微好気性菌 | |
使用量 |
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専用パウチ袋には〔パウチ袋用〕、薄型ジャーには〔薄型ジャー用〕をお使いください。剤が異なるとご使用になれません。 |
使用上の注意 | ジャー用です。専用パウチ袋・薄型ジャーには使用できません。 | 専用パウチ袋と薄型ジャー以外には使用できません。 |
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