1. 概要[MH-MDプロセス]

MGC MH-MDプロセスは、リフォーミング工程、精製工程、および、熱媒システムから構成されています。

メタノールのリフォーミング

メタノールと水蒸気との混合蒸気は、分解反応器の中の触媒により、メタノール分解反応とCO変性反応を1つの反応器にて起こします。

CH3OH → CO+2H2-23.5kcal/mole
CO+H2O → CO2+H2+8.7kcal/mole
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CH3OH+H2O → CO2+3H2-14.8kcal/mole
メタノールの分解による水素生成反応は、吸熱反応であり、分解反応に要する熱量は、触媒管の外側を流れる熱媒等により与えます。
メタノールと水蒸気は、水素と炭酸ガスを主成分とし、若干の一酸化炭素、メタンおよび未反応のメタノールと水蒸気よりなる改質ガスになります。

熱回収

プロセスの省エネルギー化を計るため、改質ガスからの熱回収を行うとともに、PSAユニットのバージガスを熱媒の加熱用燃料として有効に利用します。

未反応メタノールの回収

分解反応器を出た改質ガスに含まれる未反応のメタノール、および水蒸気は冷却されて凝縮し、再び分解反応器に戻されて原料となります。

改質ガスの精製

気液分離器で未反応メタノールおよび凝縮水を分離した改質ガス(粗水素ガス)は、不純物として、CO、CO2および平衡蒸気圧に相当するメタノール、水を含んでいます。
粗水素ガスは、PSA法ガス精製装置で不純物を吸着除去して高純度水素ガスになります。製品水素は、99.999vol%以上の純度を有しています。さらに、パラジウム合金膜法を併用しますと、純度99.99999vol%以上の超高純度水素ガスに精製することができます。

製品に関するお問い合わせ

グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門 C1ケミカル事業部
メタノールグループ 
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