メタノール

メタノールを中心とした循環型社会へ

メタノールはその幅広い用途からC1化学の雄と呼ばれています。その60%が天然ガスから生産され、接着剤、農薬、塗料、合成樹脂、合成繊維、医薬原料等々、その最終用途は多岐にわたります。

加えてメタノールは将来のクリーンエネルギーとしての利用が増大しています。例えば、従来からメタノールを直接燃料とするものや、MTBE(ガソリン添加剤)、バイオディーゼルの用途に加え、最近では船舶燃料としても注目を浴びています。

そして今、一番注目されているのはメタノールを中心とした循環型ケミカル及びエネルギーチェーンの可能性です。メタノールはCO2やバイオマス等を原料として製造可能であり、カーボンニュートラル燃料である水素の有効な輸送媒体(キャリアー)でもあり、メタノールを直接利用した燃料電池は既に世の中で利用されています。

メタノールが活用され循環型社会、脱炭素社会が実現される世界もそう遠くないでしょう。

写真:自社のタンクローリーからスポーツカーに燃料メタノールを供給する様子

略号 MeOH
生産工場 新潟、サウジアラビア、ベネズエラ、ブルネイ、トリニダード・トバゴ
主な用途 ホルマリン、酢酸、メチルメタアクリレート、クロロメタン類、塗料、合成樹脂、溶剤、医薬
荷姿 タンカー、ローリー、ドラム、ISOタンク

MGCのメタノール事業の特徴は?

MGCは、海外に自社技術によるメタノールプラントを保有し、メタノール自社専用船で運び、日本で保有するメタノール専用基地に受入、自社消費、そして国内外に販売する世界で唯一のメタノール総合メーカーです。また、MGCにはメタノールを原料として製造される製品も幅広く展開しています。

MGCのメタノールの歴史は、昭和27年、日本で初めて、新潟県で自社採掘した天然ガスからメタノール合成に成功したところから始まります。そこで培われた製造技術、触媒技術ならびに運転技術を元に、昭和58年にサウジアラビア、平成6年にはべネズエラ、平成22年にブルネイ、令和2年にはトリニダード・トバゴとグローバルに製造拠点を拡充してきました。

そして現在、日本はメタノールを全量輸入でまかなっていますが、その約40%をMGCが輸入しています。

写真:メタノール自社専用船

製品に関するお問い合わせ

グリーン・エネルギー&ケミカル事業部門 C1ケミカル事業部
メタノールグループ 
TEL:03-3283-4771 / FAX:03-3287-0837