製品化にあたり若手にも判断が求められる環境
研究開発
C.R.
新潟研究所 バイオテクノロジー研究開発グループ
理工学研究科 応用化学専攻業務内容
健康食品素材や食品素材を開発する部署に所属。部署内は「PQQ」チームと「SPD・SAMe」チームに分かれ、後者で新規製品の開発に向けた各種業務を担当している。培養実験を中心とした製造検討および生産後の後処理プロセスの検討、機能開発・評価、品質評価、規格の設定のほか、新規素材の探索も同時に進める。
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Major
fieldパンづくりをきっかけに、
酵母や菌に興味を持つ。子どもの頃から、よく両親に科学館やプラネタリウムに連れて行ってもらい、理科に興味を持っていました。のめり込んだのはパンやお菓子づくりです。パンづくりに打ち込む少年漫画の影響ですが、そのとき酵母や菌に興味を持ち、大学でも微生物の代謝を研究。モノづくりに微生物を使う化学の面白さを知りました。そして「研究を通して自分のアイデアや努力を製品化し、社会に貢献したい」と考えるようになったのです。MGCは研究開発に力を入れていますし、少数精鋭という環境でもあります。若いうちから製品開発に深く関われるのではないかと思い、入社を決めました。MGCは若いうちから製品開発に深く関われる。 -
Job
Description会社として初めて扱う
「乳酸菌」の研究を任された。予想は的中し、1年目から早速大きな仕事を任されました。「乳酸菌」をテーマとした研究です。乳酸菌を培養し製品化に向けた評価をおこなう、という仕事は私自身初めてですが、実はMGCとしても初めて取り扱うテーマでした。1年目の冬には、乳酸菌の評価ができる外部機関へ一人で赴き、2週間かけて培養や評価をおこないました。また製品化にあたっては、担当者としてさまざまな判断を求められる機会も多いです。例えば製品の規格や試験の方法、価格など、自分の判断でスペックが決まります。生産に関する知識・経験が豊富な上司に相談し、上司も私も「これなら信用できる」というデータをたくさん取って、スペックを決めていきました。このように製品化に向けて自分の実験結果や考察、判断が重要になってくることにやりがいを感じています。自他ともに信用できるデータをたくさん取る。 -
To reach
the
goalAIや機械学習を導入し、
効率の良い研究を実現する。新潟研究所での研究は、培養においても評価においても研究員の経験則に即しておこなわれています。研究対象が無機物ではなく“生き物”ですからデータのばらつきが多く、生物種によって応答も大きく異なります。私はそのようにして蓄積された情報をデータで捉えたいと考えています。そこで私はPythonの通信教育を受けたり、ソフトウェアの自動化に挑戦したりしながら、AIや機械学習について勉強中です。最先端のテクノロジーを導入し、もっと効率よく適切な対処ができたら、自分のアイデアを製品化に結びつけやすくなるでしょう。健康食品素材や食品素材という“人の目にふれるもの”に携わっているチャンスを活かし、自分発の製品で社会に貢献できたら嬉しいですね。“人の目にふれるもの”に携わる、というチャンス。
My favorite
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エタノール消毒で乾燥した肌に
塗るためのハンドクリーム。実験は基本的に無菌状態でおこなうので消毒は必須です。手袋をしてもいいのですが、火を扱う操作もあるので、手袋が使えないときもあります。そうすると実験の前後でエタノール消毒をすることになり、水分や油分が飛んでしまうのです。乾燥肌の私の手はカサカサになってしまいます。そんな毎日を過ごす私にはハンドクリームが欠かせません。子どもの頃から愛用していた製品を、今も実験の合間に塗っています。ほかの研究員はそういう悩みがないようで、羨ましい限りです。