地下という未知の世界に穴を開け資源の可能性を探る面白さ
資源開発/地質
S.R.
日本メタンハイドレート調査株式会社
開発技術部 出向
環境学研究科 地球環境科学専攻開発技術部 出向
業務内容
水溶性天然ガス坑井の掘削現場における地質担当、坑井の維持管理・観測井の掘削、水溶性新規開発プロジェクトなどを経て、日本メタンハイドレート調査株式会社開発技術部に出向。探査船「ちきゅう」でのLWD(掘削同時検層)、出砂対策の装置検討などに携わっている。
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Major
field石への興味から、
石の歴史が積み重なった
地質を学ぶ。子どもの頃から歴史に興味があり、地元近くで黒曜石が採れる場所に連れていってもらっては、石を拾い集めていました。地質は岩石がたどってきた歴史を明らかにする学問です。 私は地質を学ぶために大学、そして大学院へと進学。就職ではその知見を活かすために、金属業界や石油業界を回りました。しかし大学の説明会で偶然MGCと出会い、化学メーカーなのに資源開発が充実していることを知ったのです。地質の専門職になるよりも「資源開発の技術者」として様々なフィールドで働きたい。そう考えて入社を決めました。MGCでは資源開発の技術者として幅広く活躍できると感じた。 -
Job
Description地球深部探査船に乗り込み、
掘削データをにらみ続けた。水溶性天然ガスの坑井の掘削現場や新規開発プロジェクトなどを経て、現在は日本メタンハイドレート調査(JMH)に出向しています。マントルや巨大地震発生域への大深度掘削を目標とする地球深部探査船「ちきゅう」に乗り込み、日本の地下資源として期待されている砂層型メタンハイドレートの掘削に参加。坑井地質の担当として、LWD(掘削同時検層)に立ち会いました。船上のメンバーと連携し、24時間続く掘削作業の中、リアルタイムで送られてくるデータを仲間と交代でチェックし、数字をにらみ続けました。データがうまく送られてこないときには、船上のメンバーで解決策を議論し、掘削パラメーターなどを変更し乗り越えたこともあります。掘削作業をスムーズに進めるために、関係者と密に連携した。 -
To reach
the
goal地上と海上の掘削に立ち会った
経験を今後に活かしたい。掘削現場は24時間連続して作業が進みます。限られた時間の制約の中でパフォーマンスを上げるには、つねに準備が欠かせません。もっとも水溶性天然ガスの開発と、メタンハイドレートの開発プロジェクト、両方の掘削現場を経験して思うことは「案外共通している」ということです。地下という未知の世界に対してドリルで穴を開け、資源の可能性を調べる。それはどちらも変わりません。今後は両方の掘削現場に立ち会った経験を持つ「資源開発の技術者」として、地熱開発やCCS(地下貯留)などサステナブルな資源開発に携わりたいですね。制約の中でパフォーマンスを上げるには、つねに準備が欠かせない。注:経済産業省から砂層型メタンハイドレートの研究開発事業を受託するために組織された「MH21-S研究開発コンソーシアム(MH21-S)」を構成する日本メタンハイドレート調査株式会社には、三菱ガス化学株式会社も参画している。
My favorite
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「ちきゅう」のヘリポートに立ち、
掘削やぐらや夕陽を眺める。「ちきゅう」のヘリポートは、私をはじめ乗船スタッフみんなのお気に入りスポットだと思います。ヘリポートから眺める巨大なデリック(掘削やぐら)はなかなか壮観ですし、夕日もきれいです。またヘリポートは、船内で運動ができる場所の一つ。船にはあまり娯楽がなく、楽しみといえば食べることだけ。バイキングでステーキや刺身、チョコフォンデュを食べたら、腹ごなしにヘリポートでウォーキングする日々を過ごしています。