環境負荷の低減に挑むそれが研究開発者の使命


研究開発
Y.T.
平塚研究所 第一研究グループ
理工学研究科 分子物質化学専攻業務内容
MXナイロンの研究・開発を担当。新グレードの開発については樹脂の改良や、使用する添加剤の検討を、小スケールでの合成・成形・分析を通して進めている。また、ユーザー側の生産や試作で発生した不具合について、解決策の提案やサンプル評価などでユーザーの技術サポートもおこなっている。
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Major
field鉱石や宇宙よりも、
高分子のほうが面白くなった。小学生の頃は鉱石や化石、地層が好きでした。地形ができるメカニズムを勉強したことで化学への関心が高まり、小惑星イトカワの表面物質を分析している大学を受験。化学系の中に宇宙分野があるのはその大学だけだったからです。しかし入学後、すぐに高分子に関心が移りました。分子が長くつながって新しい性質が出てくる面白さを知り、研究室選びも「高分子」にスイッチ。就活でも高分子を取り扱う会社を回りました。MGCへの入社は、小スケールでの開発から、試作、実機での生産、ユーザーサポート…など、幅広く携われることが決め手です。試作からユーザーサポートまで、仕事の幅広さが魅力。 -
Job
Description環境負荷を低減させる
添加剤の検討・分析に挑む。入社2年目から、私はPETボトル向けの開発品に携わっています。PETボトルに使われるMXナイロンは、リサイクルストリームに入ると少なからず悪影響を与えます。その影響を低減させ、リサイクル性を向上させるため新しい添加剤を加えることになったのです。私は、数ある添加剤の中から最適なものをピックアップするための検討・分析を担当。良い結果が出た添加剤を、ボトル製造をおこなう海外のユーザーに紹介しました。中身の飲料は、世界的に有名な大手ブランドが手がけています。ユーザーが社内での評価および、アメリカでの認可申請に向けて作った試作品を見たとき、「あのPETボトルだ!」と感動しました。自分がラボで検討・分析をおこなった開発品が世に出る。その可能性を改めて実感できて嬉しかったですね。誰もが知るPETボトルに、携われるかもしれない。 -
To reach
the
goal上市によって必要となる
幅広い仕事に携わりたい。上記の開発品はコロナ禍で評価に時間がかかっているため、実はまだ上市できていません。まずこの開発品を上市させ、合成などの製造方法確立からユーザーへの紹介・サポートまで幅広く携わることが当面の目標です。開発品によっては一向にゴールが見えてこないケースもあります。短いサイクルで上市の可能性を感じられている私は、本当に幸運です。もっともプラスチックの分野において、環境負荷の低減に対する要求は高まる一方です。MGCで働く研究開発者として、その要求に応えられるような技術を生み出し、社会に貢献したいと考えています。高まる一方の環境負荷の低減ニーズに取り組む。
My favorite
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音声でタイマー設定ができるスマートウォッチは、実験時のマストアイテム。タイマーの設定を音声入力できるこのスマートウォッチは、実験にはとても便利です。「◯分後」と設定した時間が来ると、手首がブルブルッとなり、予定していた操作に移ることができます。スマホを起動してストップウォッチを設定するよりはるかに便利です。また、ベルトを簡単に交換できるので、ユーザーを訪問するためスーツに着替えたときは金属製のベルトに、プライベートでスポーツをするときは更に別のベルトに…というようにかなり重宝しています。