三菱ガス化学、Methanol Reformer社、Element 1社と 戦略的提携を発表
2025年2月4日
三菱ガス化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:藤井 政志、以下、当社)は、メタノールから水素生成器を製造するスペインのリーディングカンパニーであるMethanol Reformer社および先進的な水素生成技術で業界を牽引する米国のElement 1社と、革新的なメタノール改質技術による水素ソリューションの開発ならびに商業化に向けた提携に関する覚書(MOU)を締結したことをお知らせいたします。
当社は、メタノールの製造・供給だけでなく、化学・エネルギー業界にメタノールから水素を製造するアプリケーションを既に提供してきました。本MOUにおいて、3社はそれぞれの専門性を活かし、メタノール原料による水素生成器の設計、製造、販売を加速してまいります。この水素生成器は、量産可能なモジュール型ユニットとする概念で設計されるものです。
各社の主な役割:
● 当社は、メタノール総合メーカーとして構築してきたグローバルなメタノールバリューチェーンを通して、環境循環型メタノールCarbopath™を含むメタノール原料を供給します。
● Methanol Reformer社は、Element 1社からのライセンスに基づいて、メタノールを原料とする水素生成器を量産化します。
● Element 1社は、メタノールの水蒸気改質と水素精製に関する知的財産と設計を提供します。
このたびの提携を通じて、3社はメタノール原料による水素生成器の導入を加速し、水素資源が不足している地域や利用コストが高い市場での水素ソリューション普及を推進いたします。当社は環境循環型メタノールを水素ソリューションとして活用することにより、温室効果ガスの排出量を削減し、環境保全と持続可能な発展の両立を支援してまいります。
【各社の概要】
Methanol Reformer社について
Methanol Reformer社(本社:スペイン王国カタルーニャ州、Managing Director:Mr. Javier Torres)は、先進的な水素生成技術を基に持続可能なソリューションとしてメタノールを原料とした水素生成器を製造、提供しています。水素生成器は、オンサイトでの水素供給を可能にし、燃料電池と組み合わせることにより、オフグリッドでの電力供給も可能にします。Methanol Reformerは、CCS技術を現在のソリューションに追加することで、今後も脱炭素化を積極的に推進し、「新たなグリーンディールへの挑戦に対しても、最も効率的な水素・エネルギーソリューションの一つを提供する。」というミッションに基づいて活動していきます。
Element 1社について
Element 1社(本社:アメリカ合衆国オレゴン州、CEO:Dr. Dave Edlund)は、メタノールを原料とした水素生成器の設計、製造を手掛けているリーディングカンパニーです。先進的な水素生成技術を用い、オンサイトでの水素供給や燃料電池と組み合わせての電源供給など、様々なニーズに合わせたソリューションを提案しています。
【参考】
「環境循環型メタノール構想」による脱炭素社会への取組み(2021年3月30日発表)
https://www.mgc.co.jp/corporate/news/2021/210330.html
「環境循環型メタノール構想」のブランド名をCarbopath™と命名(2022年7月4日発表)
https://www.mgc.co.jp/corporate/news/2022/220704.html
「Carbopath™特設サイト開設のお知らせ」
https://www.mgc.co.jp/corporate/news/2024/241219-2.html
URL: https://www.carbopath.mgc.co.jp
以 上
お問い合わせ先
三菱ガス化学株式会社
総務人事部広報グループ
TEL:03-3283-5040