三菱ガス化学のカーボンニュートラルの取り組み
2021年8月6日
三菱ガス化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:藤井 政志、以下、当社)は、2050年カーボンニュートラルの目標達成にむけた取り組み状況についてお知らせいたします。
1)次世代エネルギーとしてのアンモニア
二酸化炭素(以下、CO2)を排出しないクリーンアンモニアの供給は当社の大きな責務と考えており、当社が間接出資し、現在CCS(CO2地下貯留)を検討中のパンチャ・アマラ・ウタマ(PAU)社(インドネシア)に次ぐ海外ソースの安定的確保に向け、調査・検討を進めています。基礎化学品事業部門基礎化学品第一事業部内に「燃料アンモニア事業推進チーム」を設置し、国内外他社との協業を含めた燃料アンモニア事業化の検討を加速させるとともに、日本国内への燃料アンモニア供給の早期実現にむけ検討してまいります。
2)環境循環型メタノール構想
2021年3月30日付で「環境循環型メタノール構想」についてニュースリリースしました。このうち、CO2を原料とするメタノールの製造について、当社新潟工場のメタノールパイロット設備を用いた実証試験を始めています。
3)新潟エリアを中心とする取り組み
2021年5月28日付で石油資源開発株式会社との共同でのCO2の有効活用検討についてニュースリリースしました。
また、CCUS(CO2回収・貯留・活用)を活用した「ブルー水素」をメタノールの原料とすることで、新潟県への水素利活用促進に向けた貢献も視野に検討を進めています。
4)水素キャリアーや燃料としてのメタノール
当社では独自技術によりメタノールから水素を製造するプロセスを開発、販売しており、分散型、オンサイトでの水素製造・供給方法として一定の地位を築いています。このプロセスは、前述の「環境循環型メタノール構想」と組み合わせ、カーボンニュートラル実現ならびに温室効果ガス(以下、GHG)削減のための現実的な水素製造・供給の方法として有効と考えています。
5)地熱発電、LNG発電、バイオマス発電によるCO2排出抑制
当社が出資しLNG発電を行う福島天然ガス発電所の電力をGHG排出量の低い「移行エネルギー」として活用しつつ、再生可能エネルギー(以下、再エネ)事業拡大を目指し、現在建設中の安比地熱発電所の他、新規地熱発電やバイオマス発電などの検討も積極的に進めています。
6)エネルギーとしての水素の実用的利用
今年から水素を燃料としたFC(燃料電池)タイプのフォークリフトを当社新潟工場内に順次試験導入します。燃料となる水素は小型の水電解装置から供給し、再エネ電力による稼働も見据えカーボンフリーに向け取組んでいきます。
7)当社内での取り組み
2021年3月29日付でニュースリリースしましたGHG削減ロードマップに従い、社内使用電力の再エネ化の検討を進めております。また、投資計画のCO2排出量を金額換算で評価する社内炭素価格制度の取り組みを4月より開始致しました。
以 上
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三菱ガス化学株式会社
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