三菱ガス化学とCirena、 長鎖RNAの国内独占販売契約締結に向けた基本合意のお知らせ

2025年10月17日

 

 三菱ガス化学株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:伊佐早 禎則、以下、当社)とCirena, Inc.(本社:米国コロラド州、Chief Executive Officer:Douglas Dellinger、以下、Cirena)は、2024年10月より300塩基以上の長鎖RNA※1を効率的に化学合成できるCirena独自の合成技術を基にした事業提携について協議と検討を重ね、このたび当社の日本国内における独占販売契約締結に向けた交渉を開始することに合意しましたので、お知らせいたします。
 これらの長鎖RNAは、急成長を遂げている遺伝子編集分野において特に有用です。

 当社は、中期経営計画「Grow UP 2026」において掲げる「事業ポートフォリオの強靭化」に向けた具体的施策である「イノベーションによる新しい価値の創造」において、“医・食”分野を特に注力するターゲット領域の1つと定め、様々な取り組みを進めております。その中で、核酸医薬を今後最も成長が見込まれる医薬品市場ととらえ、そのCDMO事業※2への参入検討のため、2024年7月に北海道システム・サイエンス株式会社(以下、HSS)と業務提携契約を締結しております※3。本取り組みはこの一連の流れを強化するものです。

 Cirenaは、2024年10月に設立され、独自の化学合成による長鎖RNAの合成に強みを持ち、現在は米国を中心に事業開発を行なっております。今回の取り組みは、保有するRNA合成技術の国際的展開を企図するCirenaと、核酸医薬CDMO事業の強化に向けて有望な核酸医薬技術を求める当社の思惑が一致したことから検討が始まったもので、現在協議を行っている独占販売契約は日本国内に限定しておりますが、米国、日本を除くその他地域においても当社とCirenaは協力してマーケティング活動を行っていく計画です。

 当社は、ミッション「社会と分かちえる価値の創造」のもと、“医・食”の分野においてもCienaやHSSをはじめとするパートナーとの協業を行いながら、将来の健康社会に有用な技術の社会実装を進めてまいります。

 

※1 RNA(Ribonucleic Acid):リボ核酸は細胞内でDNAの遺伝情報を使ってタンパク質を作る際に重要な役割を果たす分子であり、mRNA(Messenger RNA)、プレmRNA、制御性RNA、ロングノンコーディングRNAなどの種類がある。

※2 CDMO事業(Contract Development and Manufacturing Organization):医薬品開発受託製造事業。

※3 2024年7月12日付当社リリース「核酸医薬CDMO事業へ共同で参入を検討するため、業務提携契約を締結」

 

以 上

 

【Cirena, Inc.について】

 Cirena社は、核酸化学分野で200件を超える特許を取得し、革新的な核酸技術の開発における卓越したリーダーとして国際的に認められた創業者らによって設立された会社です。コロラド大学バイオフロンティア研究所にラボを構え、RNAに基づく次世代の医療技術の開発支援をミッションとしています。
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お問い合わせ先

三菱ガス化学株式会社
総務人事部広報グループ
TEL:03-3283-5040

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