国内初となる、木質バイオマスおよび廃棄物由来の グリーンメタノール製造・販売に向けた事業化検証に関する覚書を締結

2025年5月22日

TREホールディングス株式会社
三菱ガス化学株式会社

 

 TRE ホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長COO:阿部 光男、以下、TRE)および三菱ガス化学株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:伊佐早 禎則、以下、三菱ガス化学)は、国内の木質バイオマスおよび廃棄物を活用した、日本初となる商業規模のグリーンメタノール製造を目指し、戦略的業務提携及び事業性検証に関する覚書を締結しました。
 TREと三菱ガス化学は、各々の事業展開を通じて蓄積したノウハウを結集し、日本で初めてとなるグリーンメタノール製造の商業化を目指します。なお、事業性を検証するプラントは、千葉県内に設置予定です。

 近年、環境に配慮した持続可能な循環型社会やカーボンニュートラル社会の構築が求められており、化学品や燃料製造においても、地域資源である木質バイオマスや廃棄物の活用が期待されています。中でもメタノールは、プラスチックや接着剤、燃料などに幅広く使われる重要な材料であり、バイオマスや廃棄物といった再生可能な資源からつくられる「グリーンメタノール」は、環境にやさしい新たな選択肢として注目されています。

 TREは、WX※1環境企業として廃棄物・資源のリサイクルや再生可能エネルギー事業等に取り組んでおります。本取組においては、木質資源や廃プラスチック等を調達し、メタノール製造に適した構成で原料として三菱ガス化学に供給します。木質資源は、千葉県森林組合と連携し、森林整備計画に基づいて安定供給することを目指します。

 三菱ガス化学は、環境循環型プラットフォーム「Carbopath™(カーボパス) ※2」を通じ、循環型社会の実現を推進しています。本取組では、TREが供給する木質資源や廃棄物から得た合成ガスを原料に、グリーンメタノールの製造・販売を行います。グリーン原料の供給を通じて、国内産業のカーボンニュートラル化に寄与するとともに、船舶燃料などの国産カーボンニュートラル燃料を供給します。

 両社は、未来へ向けた課題解決と革新事業に取組み、地域創生に寄与しながら、環境・社会・経済価値を追求し提供していくことで、持続可能な社会の構築に貢献していきます。

 

※1 WX(Waste Transformation)
これまで資源化の難しかった廃棄物、使用済製品についても技術的、採算的課題克服に挑戦し、循環資源に変革していくこと。

※2 Carbopath™(カーボパス)
三菱ガス化学が推進する、CO₂やバイオマス、廃棄物からメタノールを介してエネルギーや素材を生み出す、環境循環型プラットフォームです。グリーンメタノール起点としたバリューチェーンを構築することで、環境・経済・社会が調和する未来を実現します。

 

以 上

お問い合わせ先

三菱ガス化学株式会社
総務人事部広報グループ
TEL:03-3283-5040

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