三菱ガス化学 とVeritas In Silico、RNA を標的とした医薬品開発の共同事業に関するMOU締結について
2024年10月9日
三菱ガス化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:藤井 政志、以下、当社)と株式会社Veritas In Silico(本社:東京都品川区、代表取締役社長:中村 慎吾、以下、VIS)は、RNAを標的とした革新的な核酸医薬品の研究・開発・製造を目指し、共同事業に関する MOU(Memorandum of Understanding)を締結しましたのでお知らせいたします。
核酸医薬は、創薬手法のみならず、製造法やその一部である精製法が現在においても継続的に進歩しています。ここで、近年不可欠の考え方となったQbD(Quality by Design)の観点からは、医薬品を創出する際に創薬と製造を合わせて検討することが重要となります。しかしながら、核酸医薬においてはそこまでのアプローチは非常に限定的です。
当社は、中期経営計画「Grow UP 2026」において、目標1「事業ポートフォリオの強靱化」の施策2である「イノベーションによる新しい価値の創造」の中で、当社のマテリアリティ(最重要課題)の1つである「新しい価値を生み出す研究開発の推進」のため、“医・食”分野を特に注力するターゲット領域の1つと定めており、様々な取り組みを進めております。核酸医薬については、今後成長が見込まれる市場と考えており、抗体医薬に次いでCDMO事業としての可能性を検討しております。当社は、2017年からVISへ資本参加したうえで、2023年12月より事業協力を模索しておりますが、このたび、その大枠について合意いたしました。
VIS は、mRNA 標的創薬のパスファインダーとして、任意の mRNA におけるインシリコによる標的同定、堅牢かつ定量的なハイスループットスクリーニング、および mRNA 標的向けに最適化した各種創薬技術からなる独自の創薬プラットフォーム ibVIS®により、mRNA 標的医薬品の実現を切り開いています。この創薬プラットフォームは、核酸医薬、mRNA医薬の創出にも有効です。 当社は、抗体医薬品を始めとしたGMP製造等に経験と知見を持ち、将来的に核酸医薬の製造を提供します。VISが核酸医薬の創出を行う時点から、当社が製造法と精製法を合わせて製造の観点から検討することで、将来的な核酸医薬に求められる品質を抜本的に改善することが期待できます。
VIS の ibVIS®プラットフォームを活用した核酸医薬の研究開発をさらに進めるため、両社による共同研究を検討してまいります。
以 上
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三菱ガス化学株式会社
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