東京核酸合成の第三者割当増資の一部を引受

2024年1月31日

 三菱ガス化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:藤井 政志、以下、当社)は、東京核酸合成株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:松井 雅章、以下、TKG)が行う第三者割当増資の一部を引き受けましたのでお知らせいたします。

 当社は、中期経営計画「Grow UP 2023」において、今後進むべき事業領域の一つに“医・食”分野を定め、様々な取り組みを進めてまいりました。核酸医薬については、今後成長が見込まれる市場と考えております。なお、2024年度から始まる次期中期経営計画「Grow UP 2026」においても引き続き、“医・食”分野での事業を拡大する方向で立案中です。

 TKGは東京大学の研究成果をもとに、核酸合成技術を利用し、自然免疫活性によるがん免疫治療薬の早期実用化を目指して、2022年4月に設立されました。いまだ有効な治療法のない希少及び難治性がんに対し、「技術の力で治療はもっと良くなる」を第一のミッションに掲げて開発に取り組んでいます。

 TKGがこのたび調達した資金は、TKGにおける製剤開発、非臨床試験等及び新規核酸合成機の研究・開発を推進する目的に充当されます。このうちTKGが開発に注力しているTKG-001は、ヘアピン状の核酸医薬品を利用して、がん細胞を選択的に狙って疾患細胞を細胞死させる自然免疫を惹起させるがん免疫治療薬(第三世代STING注1アゴニスト注2)であり、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の「ディープテック・スタートアップ支援事業」STSフェーズ(実用化研究開発(前期))にも採択されています。

 当社は、今回の第三者割当増資引受を機に、TKGが推進する次世代がん治療薬の早期実用化をサポートしてまいります。

  

 

注1:STING(stimulator of interferon genesの略)は、細胞質中のDNAに対する自然免疫応答に重要な役割を担うタンパク質。

 

注2:アゴニスト(作用薬)は、細胞内または細胞表面の受容体に結合して、神経伝達物質やホルモンなど受容体に結合する物質と同じ作用を引き起こす薬物または物質。

 

以 上

お問い合わせ先

三菱ガス化学株式会社
総務人事部広報グループ
TEL:03-3283-5040

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