BioPQQ®が若年層の認知機能を改善

2023年2月27日

 三菱ガス化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:藤井 政志、以下、当社)は国立大学法人熊本大学大学院先導機構フロンティアデータサイエンス化血研寄附講座(熊本県熊本市中央区) 中村 振一郎特任教授(元 国立研究開発法人理化学研究所特別招聘研究員)との共同研究を通じて、ピロロキノリンキノン二ナトリウム塩「BioPQQ®」にこれまで知られていなかった若年層(20から40歳)への認知機能改善効果があることを見出しましたのでお知らせいたします。

 これまでのPQQによる認知機能改善効果は中高齢者に限定して評価されていました。今回、若年層に関する機能が明らかになっただけでなく、高齢者よりも早く認知機能改善効果が表れたことを確認しました。また、従来の統計解析に加え、機械学習を利用した解析でも認知機能改善効果を確認しました。この研究成果によってeスポーツ分野、学習者向けサプリメントへの展開が期待されます。

 当社は、長年蓄積してきた培養技術により、2008年にピロロキノリンキノン二ナトリウム塩を食品向けとして世界に先駆けて開発し、「BioPQQ®」のブランド名で機能性食品素材として販売しています。米国に次いで日本でも2014年に機能性食品素材として認められ、2018年には欧州委員会よりNovel Foodとしての指定を受けたことで、欧州でも食品素材としての流通が正式に認められました。

 また、2018年には国際的なアンチドーピング認証である「インフォームドイングリーディエント」の認証を受けました。これはアスリート向け食品の原材料としてお使いいただけることに加え、全ロット製品について第三者による品質評価がなされた安心・信頼のブランドとしての国際認証の取得であり、今後多くの方々の健康の維持・増進に役立つ素材としての活用が期待されます。

 当社は、食品素材として様々な可能性を持つ「BioPQQ®」の拡販を進めるとともに、当社が今後進むべき新たな事業領域の一つに定める“医・食”領域の拡大を図ってまいります。

 

※この研究成果は英国王立化学会発行の国際ジャーナル RSC Food & Function(https://doi.org/10.1039/D2FO01515C)に掲載されます。

以 上

お問い合わせ先

三菱ガス化学株式会社
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TEL:03-3283-5040

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