網走バイオマス発電所2号機・3号機に参画

2022年4月1日

 三菱ガス化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:藤井 政志、以下、当社)は、このたび、北海道網走市の能取工業団地内における網走バイオマス発電所2号機および同3号機(以下、2機を合わせて、本発電所)の開発プロジェクト(以下、本プロジェクト)の持分を33.4%取得することを決定いたしましたのでお知らせいたします。

 本プロジェクトは、株式会社WIND-SMILE(以下、WS社)が立ち上げた計画にもとづき、特別目的会社(SPC)である合同会社網走バイオマス第2発電所と合同会社網走バイオマス第3発電所(以下、2社を合わせて、SPC2社)が事業主体となり、2020年9月から開発を推進している、北海道産の国内材木質チップ100%を燃料に使用するバイオマス発電プロジェクトです。

 光合成によりCO2を吸収して成長するバイオマス資源を燃料とした発電は、CO2を排出しないカーボンニュートラルなものとされております。カーボンニュートラルに向けた取組みは、当社経営戦略上の最重要項目の一つであり、過去より天然ガス探鉱技術を活かし再生可能エネルギーである地熱発電事業を展開、更にはCO2排出量の少ないLNG火力発電事業である福島天然ガス発電所へも参画し、脱炭素事業領域への進出を推進して参りました。本プロジェクトは、再造林などが営まれている日本国内の森林資源を利活用する持続可能性という観点にたち、燃料として間伐材、製材端材および林地残材を使用することで国の方針である林業・木材産業の活性化と森林整備の促進につながるため、中期経営計画「Grow UP 2023」で掲げた「社会的価値と経済的価値の両立」に沿うものであります。

 本プロジェクトの基盤である本発電所の出力規模はそれぞれ9,900kW(2機合計19,800kW)で、2号機は本年8月、3号機は同12月の営業運転開始を目指し、WS社による建設作業が進んでいます。本発電所、ならびに当社参画後の出資比率を含むSPC2社の概要については、別紙(プロジェクト概要)を参照ください。

 当社は、SPC2社や出資各社とともに、地元の皆さまからのご理解やご支援をいただきながら、環境負荷の低い再生可能エネルギー由来の電力の普及拡大と地域経済の発展へ貢献してまいります。

以 上

 

<別紙 プロジェクト概要(2022年3月31日時点)>

1. 発電所概要

名称

網走バイオマス発電所2号機/3号機

所在地

北海道網走市能取港町4丁目3番(2号機)、4丁目1番(3号機)

用地面積

2号機:23,743m2 / 3号機:23,162m2

発電方式

汽力

出力規模

2号機/3号機 各9,900kW(2機合計19,800kW)

燃料

北海道産国内材木質チップ100%

売電先

北海道電力ネットワーク株式会社

売電単価

FITによる20年間固定価格買取、加重平均売電単価約30円/kWh
(未利用材32円/kWh:約75%、一般材24円/kWh:約25%)

着工

2号機:2020年9月 / 3号機:2021年5月

運転開始予定

2号機:2022年8月* / 3号機:2022年12月

事業主体

2号機:合同会社網走バイオマス第2発電所
3号機:合同会社網走バイオマス第3発電所

建設工事

株式会社WIND-SMILE

アセットマネジメント業務

株式会社ジャペックスグリーンエナジー(JAPEX100%出資子会社)
株式会社東京エネシス(パフォーマンスマネジメント業務を担当)

燃料調達業務

日本製紙木材株式会社ならびに株式会社WIND-SMILE

O&M業務

合同会社WOOD-SMILE(WS社子会社)

注) * コロナ禍の影響などにより、当初計画の2022年5月から同8月に営業運転開始予定を変更。

2. SPC2社(事業主体)概要

会社名

2号機:合同会社網走バイオマス第2発電所
3号機:合同会社網走バイオマス第3発電所

本店所在地

北海道網走市能取港町3丁目3番2

代表者

代表社員 石油資源開発株式会社
職務執行者 代表取締役副社長執行役員 石井 美孝

出資会社/

出資比率*

石油資源開発株式会社
三菱ガス化学株式会社
SMFLみらいパートナーズ株式会社
株式会社東京エネシス
株式会社WIND-SMILE
日本製紙木材株式会社

33.8%
33.4%
20.0%
7.0%
5.1%
0.7%

 
(新規参画)
(新規参画)
(新規参画)
 

注)* 参考:当社参画前の出資比率は、JAPEX94.3%、WS社5.0%、日本製紙木材0.7%。

お問い合わせ先

三菱ガス化学株式会社
総務人事部広報グループ
TEL:03-3283-5040

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