「人工光合成型化学原料製造事業化開発」がNEDO グリーンイノベーション基金事業で採択
~人工光合成によるカーボンニュートラル実現に貢献~
2022年2月18日
三菱ケミカル株式会社
三菱瓦斯化学株式会社
人工光合成化学プロセス技術研究組合
三菱ケミカル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:和賀 昌之、以下「三菱ケミカル 」)を幹事会社として、三菱瓦斯化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:藤井 政志、以下「三菱瓦斯化学」)と人工光合成化学プロセス技術研究組合(東京都千代田区、理事長:濵田 秀昭、以下「ARPChem」)の3者は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)から公募された「グリーンイノベーション基金事業/CO2 等を用いたプラスチック原料製造技術開発」の研究開発項目4「アルコール類からの化学品製造技術の開発」に対して、「人工光合成型化学原料製造事業化開発」(以下「本事業」)を提案し、採択されました。
本事業は、2020年 12月 25日に経済産業省が関係省庁と策定した「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」に示される、温暖化対策をコストや制約ではなく成長の機会と捉えることで産業構造や社会経済の変革をもたらし、「経済と環境の好循環」の実現に貢献することを目指すものです。
本事業では、カーボンニュートラル実現のため、従来のような石油資源からの原料転換をはかり、CO2を用いたプラスチック製造技術開発を推進していきます。本事業は、①「グリーン水素(人工光合成)等からの化学原料製造技術の開発・実証」、②「CO2からの基礎化学品製造技術の開発・実証」の2つのサブテーマを実施いたします。具体的には、①において、ARPChemを中心に光触媒技術により太陽光を用いた安価な水素製造システムを開発し、商用レベルの製造コストでグリーン水素を製造する技術の確立を目指します。また、②においてCO2と水素を原料として、高効率にメタノールを製造し、これを原料としてオレフィンを製造する技術の確立を目指します 。なお、メタノール製造プロセスに関しては、膜型反応分離プロセスの開発を三菱ケミカルと三菱瓦斯化学が共同で、オレフィン製造プロセスに関しては、革新的MTO触媒プロセスの開発を三菱ケミカルがそれぞれ実施いたします。
三菱ケミカルと三菱瓦斯化学、ARPChemは、各者がこれまで培ってきた石油化学品の製造技術や触媒開発技術を結集させ、日本の2050年カーボンニュートラル の実現に貢献すべく、石油資源によらない商用規模でのプラスチック原料製造技術の確立を進めてまいります。
【実証事業の概要】
※ 日本の「2050年カーボンニュートラル」に向けた経営課題に取り組む企業等に対して、10年間、研究開発・実証から社会実装までを支援する事業。水素・燃料アンモニア産業を含む、エネルギー関連産業、輸送・製造関連産業、家庭・オフィス関連産業の14の分野が対象。
以 上
お問い合わせ先
三菱ガス化学株式会社
総務人事部広報グループ
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