プリプレグ製品による米国複合材料市場の開拓について

2021年6月4日

 三菱ガス化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:藤井 政志、以下、当社)は、熱硬化性樹脂プリプレグ製品の投入を通じて米国を中心とした先端複合材料市場を開拓することにいたしましたので、お知らせいたします。

 炭素繊維複合材料を始めとする先端複合材料はその機能や軽量化の観点から豊かで持続可能な社会の実現への貢献が期待できます。一方、炭素繊維複合材料では低温輸送や凍結保存、硬化工程における脱気作業やオートクレーブ処理の必要性が課題となっておりました。
 今回開発いたしました熱硬化性樹脂プリプレグ製品は、常温保管が可能でプリプレグ厚み方向の気体透過率に優れるほか、航空宇宙や都市部エアモビリティ用途等で要求される力学特性・誘電特性も有しております。これらの特徴により、輸送、保管工程および硬化工程における工数・コスト削減が可能です。

 本製品の投入と同時に主要な市場である米国において、当社子会社であるMITSUBISHI GAS CHEMICAL AMERICA, INC(本社:アメリカ合衆国ニューヨーク州)に「NEXX Technologies Advanced Materials Business Unit」を設置し、市場開拓を行います。

 当社は、これまで化学品や機能性材料の幅広いソリューションを提供してきました。今後も世界中のあらゆる顧客や市場セグメントに向けて、先進的な複合材料を提案してまいります。

注 プリプレグ:シート状の炭素繊維にあらかじめ樹脂を含浸させた中間材料のこと。

以 上

お問い合わせ先

三菱ガス化学株式会社
総務人事部広報グループ
TEL:03-3283-5040

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