米国ベンチャー、ReSource社への出資について

2025年3月12日

 三菱ガス化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:藤井 政志、以下、当社)は、米国スタートアップ企業であるReSource Chemical Corp.(本社:カリフォルニア、CEO:Aanindeeta Banerjee、以下、ReSource社)に対し、シリーズシードプラスラウンド*)に出資することを決定しました。
 この出資により、ReSource社はさらなる成長と展開を目指し、新たな市場での展開や製品開発を加速させることが期待されています。

 当社は、2024年を初年度とする中期経営計画「Grow UP 2026」において、「サステナビリティ経営の推進」を目標の一つに掲げ、「カーボンニュートラル実現に向けた取り組みの加速」を定め、様々な取り組みを進めております。バイオマス由来の原料調達については、2050年カーボンニュートラル達成に向けて重要な技術と位置付けています。

 ReSource社は米国スタンフォード大学の研究成果を活かし、木材由来の非可食バイオマスであるリグノセルロースを利用したFDCA製造プロセスに取り組んでいます。このプロセスでは、二酸化炭素を用いたカルボキシル化反応を組み合わせ、高収率、低コスト、低環境負荷のFDCAを製造する技術の開発に焦点を当てています。FDCAはバイオマスプラスチックであるPEFの原料モノマーとして注目されています。

 ReSource社が調達した資金は、FDCAの製造に向けたパイロットライン設備の設置に充てられます。当社は特に、FDCAの製造に必要な中間体生成物であるフロ酸に着目し、ReSource社からの調達を計画しています。当社はこのバイオマス原料を活用し、市場開拓に積極的に取り組んでまいります。

 当社は、今後もサステナビリティ経営に資する革新的な企業やテクノロジーへの投資を通じて、ともに未来を切り開いてまいります。

 

*    シリーズシードプラスラウンド:スタートアップ企業が資金調達を開始しており、本格的な起業を行う直前の段階

以 上

お問い合わせ先

三菱ガス化学株式会社
総務人事部広報グループ
TEL:03-3283-5040

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