食品用途向けエージレス®の用途および製品一覧

食品

食品用途向けエージレス®の用途および製品一覧

食品は賞味期限を伸ばすだけでなく、変色や褪色など見た目の維持も大きな課題です。

脱酸素状態(酸素濃度0.1%)を包装内に作り出すことで食品の酸化や変色を防ぐ、脱酸素剤「エージレス®」と関連製品をご紹介いたします。

脱酸素剤エージレス®が選ばれる理由

脱酸素剤エージレス®が選ばれる理由は、高い安定供給性だけではありません。

ハラル認証や外国語表記まで対応する多機能多品種の品揃えや、トラブル相談など充実のサービスフォロー体制で貴社をサポートいたします。

供給安定性

脱酸素剤のトップメーカーとして世界最大の生産能力により安定供給体制を構築しております。

日本とタイでの製造拠点があり、多品種かつ大量の供給が可能ですので、BCPの観点から導入いただく事例も多くございます。

多様なサービスフォロー体制

エージレス®サービスセンターでのトラブル相談、フォロー体制を構築しております。

脱酸素剤使用の疑問点やご不明点、トラブルに対してしっかりとフォロー致します。

最適なエージレス®の選定で安心安全、選定結果は報告書でご案内致します。

多機能・多品種の品揃え

三菱ガス化学株式会社は脱酸素剤のトップメーカーとして、数々の困難や課題に向き合ってきました。

その結果、多機能・多品種の品揃えだけでなく、海外のレギュレーションにまで対応した品種もございます。

  • 特殊形状、脱酸素容器等のラインナップ
  • 酸素吸収量5ml~6000mlまでラインナップ
  • 海外法規(US FDA, EU Directive)、外国語表記等、海外進出ユーザーにも対応

「こんな課題を解決できないか?」というお悩みがあれば、ぜひご相談下さい。

FSSC 22000の取得

消費者に安全な食品の提供を目的とする国際規格の取得FSSC 22000を取得しておりますので、食品用途としてご使用頂けます。

米国FDA、欧州EU Directive向け外国語表記対応

脱酸素剤エージレス®は、米国FDA(Food and Drug Administration)、欧州EU Directive表記に対応しております。

輸出品の品質保持に、ぜひエージレス®をご検討下さい。

例:ZPT-MBC 鉄系自力反応型 ZP相当 米国FDA, EU Directive対応

エージレス®の英語版パッケージの例

エージレス®の食品用途一覧

エージレス®の食品用途の一例をご紹介いたします。

防カビ・好気性菌繁殖防止に高い効果を発揮!

包装内を乾燥・無酸素状態にすることで、カビ(真菌)などの微生物の繁殖を防ぎます。

防カビ・好気性菌繁殖防止の効果検証結果

殺虫にも効果的

殺虫率100%に要する脱酸素剤包装の所要日数

エージレス®による脱酸素包装(エージレス®パック)により、包装内を脱酸素状態(酸素濃度0.1%以下)にすることで、成虫はもちろん、燻蒸では困難な虫の卵まで処理することができます。

つまり、薬品を使用せずに殺虫が可能です。

お米の対照実験結果

お米で対照実験を行った結果、上図のような結果を得ることができました。

油脂・栄養素の酸化防止

コーン油添加アラレの過酸化物価の経時変化 精製魚油(DHA約30%含有品)の過酸化物の経時変化

焼き菓子の油脂酸化防止から、液体レトルト食品の栄養素酸化防止までお任せ下さい。

エージレス®シリーズでは、封入する従来のタイプから、フィルム・オーマック®といったレトルト・液体食品まで対応することが可能です。

変色や褪色防止

変色や褪色防止の検証結果

風味劣化

アルコール発生型脱酸素剤「エージレス®SEタイプ」であれば、アルコールの効果により商品にしっとり感が残り、商品の風味、食感を保持する効果があります。

食感や商品の味を製造直後から落とさずに、消費者の方々へお届けすることが可能です。

アルコール発生型脱酸素剤「エージレス®SEタイプ」製品詳細へ

鉄系水分依存型エージレス®の導入事例

水分依存型の脱酸素剤エージレス®は、高水分の商品から蒸散してくる水分(水蒸気)に触れることで酸素吸収を始めます。

高水分用エージレス®FXの導入事例

エージレス®FXとどらやき
タイプ 主な用途 適用範囲(Aw)
FX

エージレス®FX
FJ スティックサラミ、個包装菓子ほか。
FX-Lの超小型タイプ。耐油性。
0.80以上
FX-L ドラ焼き、珍味、チキンナゲット、ピザクラスト、一夜干し、佃煮、ペットフードほか。耐油性。 0.85以上
FX 切り餅、白玉、生麺、生わかめ、味噌、生パン粉、甘納豆ほか。
耐水性に優れます。

水分活性が 0.8~0.85以上(もち・生麺等)の食品に直接つけて装填します。

脱酸素剤「エージレス®」FX詳細へ

鉄系自力反応型エージレス®の導入事例

エージレス®自身が水分を持っており、空気に触れると同時に酸素吸収を始めます。

水分依存型と異なり、包装形態による制約をあまり受けません。

速効タイプS系の導入事例

エージレス®速効タイプSとフィナンシェ
タイプ 主な用途 適用範囲(Aw)
S
エージレス®S
S
SP
万頭、人形焼、棹菓子、カステラ、バウムクーヘン、削節、ピザ、半生菓子、マドレーヌほか。
SPはサイズ1000以上。耐水、耐油性に優れます。冷蔵にも使えます。
0.65~0.95
SS 鮮魚切身、魚卵ほか。冷凍・冷蔵用。
耐水、耐油性に優れます。
0.65~0.95
脱酸素剤「エージレス®」速攻タイプS系製品詳細へ

一般タイプZ系の導入事例

エージレス®一般タイプとお米
タイプ 主な用途 適用範囲(Aw)
ZP
エージレス®ZP
ZP
Z-PT
中~高水分用の汎用タイプ。
ドーナツ、月餅、フィナンシェ、ブランデーケーキ、サラミ、ビーフジャーキー、ペットフード、米菓、米、雑穀、ナッツ類、煮干しほか。
耐油性。
0.95以下
Z-PKC 低水分用。
香り保持性に優れます。乾燥剤併用可。
コーヒー、お茶、ナッツ類、おかき、乾燥野菜、香辛料、海苔、医薬品ほか。
0.65以下
ZJ-PT
エージレス®ZJ-PT
ZJ-PK
エージレス®ZJ-PK
ZJ-PT
ZJ-PK
スティック包装の小型品(30×20mm)、個包装菓子、ティーバッグ、スティック包装、バラ品のみ。
ZJ-PTは耐油性。

ZP・Z-PT、Z-PKCに準ずる

脱酸素剤「エージレス®」一般タイプZ系詳細へ

非鉄系自力反応型エージレス®の導入事例

鉄系でないため金属探知機に反応しません。


エージレス®GTとチキンナゲット

酸素吸収タイプの導入事例

タイプ 主な用途 適用範囲(Aw)
GLS
エージレス®GLS
GLS ハム、ソーセージ、チキンナゲットほか。耐油性。 0.3~0.95
GL-M
エージレス®GL-M
GL-M 電子レンジにも対応可能。 0.3~0.95
GT
エージレス®GT
GT 低温・速攻型複合機能タイプ
速攻または低温での酸素吸収が必要な場合に 適用される複合機能タイプ
0.3~0.9
脱酸素剤「エージレス®」酸素吸収タイプ製品詳細へ

アルコール発生型脱酸素剤エージレス®SE の導入事例

エージレス®SE とバウムクーヘン
タイプ 主な用途 適用範囲(Aw)
SE
エージレス®SE
SE 焼菓子(フィナンシェ、バームクーヘン) 0.70~0.90

アルコールの効果により、商品の食感を保持する効果があります。

フィナンシェやバームクーヘンといった普段食べるお菓子から、お土産用の銘菓まで幅広くご使用頂いております。

アルコール発生型脱酸素剤「エージレス®SE タイプ」製品詳細ページへ

オーマック®・フィルムの導入事例

エージレスオーマック®はいろいろな容器に使われています

酸素吸収機能を持った新しい包装フィルムです。

品種一覧

用途 形状(コーナーカットあり、ノッチあり) 品番 サイズ(mm) 入り数 目安容量(ml)
片面透明 三方袋 スタンドパウチ
レトルト・
ボイル用
    P-RAP220300 220×300 800枚 800〜1,000
    P-RAS130175 130×175×35 1,600枚 200〜250
ボイル用(レトルト不可)   P-SBMWP220300A 220×300 800枚 800〜1,000
サイズ:幅×長さ(×マチ)

【オーマック®・フィルムのメリット】

  • フィルム包装で缶と同等の長期品質保持が可能に。
  • 容器減容化、売り場拡大につながり、消費者にとっても扱いやすく。
  • 缶詰では難しかった内容物の可視化も実現。

【適用商品】

  • スープ、つゆ、フルーツシラップ漬けなどの液体食品
  • カレー、スープなどのレトルト・ボイル食品
  • 抹茶プリンなどのカップデザート

脱酸素効果により、内容物の酸化劣化を防止(風味保持、色調)します。

酸素吸収フィルム「エージレスオーマック®」製品詳細へ

乾燥剤エージレスドライ®の導入事例

乾燥剤エージレスドライ®と煎餅

同じ量(5g)のシリカゲルとエージレスドライ®を使用した場合を比べた場合、エージレスドライ®の方が湿度上昇が抑えられることが分かりました。

つまり、エージレスドライ®は、シリカゲルよりもグラムあたりの吸湿量が大きく、エージレスドライ®を使用する方がシリカゲルを使用するよりもコストダウンに繋がります。

乾燥剤「エージレスドライ®」製品詳細へ

食品向け脱酸素剤エージレス®に関するよくある質問

脱酸素剤を入れましたが効果がありませんでした。何が原因でしょうか?

脱酸素剤「エージレス®」を使用して、脱酸素状態にするにはいくつかの条件があります。

  • 包材にピンホールやシール不良の有無
  • 包装材にガスバリア性の高さ
  • 適正な脱酸素剤の使用

当社ではエージレス®サービスセンターというテクニカルサービスを完備しており、万が一効果がなかった場合でも原因を調査して最適なエージレス®をご提案することが可能です。

ガス置換包装との違いは何でしょうか?

ガス置換包装とは、包装内の空気を窒素や炭酸ガスなどに置換し、酸素濃度を低下させる鮮度保持方法です。

一方、脱酸素剤は包装内の酸素を吸収し、かつ酸素バリア包材から微量に透過する酸素を継続的に吸収する事で、一定期間、脱酸素状態(酸素濃度0.1%以下)を維持します。

ガス置換で初期酸素濃度を下げ、脱酸素で残った酸素を吸収するなど併用される事もあります。

MAP包装(ガス置換包装)とは?

乾燥剤との違いは何でしょうか?

乾燥剤は水分を吸収し、脱酸素剤は酸素を吸収します。

目的によって使い分けをお願いします。

加熱殺菌と併用はできますか?

レトルト殺菌をした場合、包装形態や加熱条件によりエージレス®が破袋したり、内容物の染み出し、酸素吸収の停止が起こることがあります。

加熱殺菌用のエージレス®が御座いますのでお問い合わせください。

脱酸素剤「エージレス®」食品用途に関するよくあるご質問詳細はこちら

製品に関するお問い合わせ

機能化学品事業部門 脱酸素剤事業部
TEL:03-3283-4867 / FAX:03-3287-1785

この記事を書いた人

三菱ガス化学(株)
脱酸素剤事業部
脱酸素剤エージレス®【公式】Twitter

脱酸素剤「エージレス®」は、鉄が酸素と反応して錆びる(=酸化する)原理を応用して、MGCが世界に先駆けて開発しました。食品・医薬・工業など様々な用途に対し、品質を守る製品の開発を積極的に進めています