医薬品包装(液剤)に適した脱酸素剤について

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医薬品包装(液剤)に適した脱酸素剤について

酸化による薬効成分の安定性低下は多くの液剤にとって大きな課題であり、脱酸素剤エージレス®が果たす役割の重要性が高まっています。

この記事では、液剤に適した脱酸素エージレス®製品群について説明させて頂きます。

液剤に適した脱酸素剤エージレス®ZH・Z-PK型

品種 外観 主な用途 製品特徴 適用範囲
ZH 脱酸素剤エージレス®ZH 液体製剤

  • 輸液バッグ
  • 注射剤
医薬品向け表示 0.65〜0.95
Z-PK ヤ
Z-PR ヤ
Z-PKR ヤ
脱酸素剤エージレス®Z-PK 液体製剤
  • 点眼薬
  • 注射剤
医薬品向け表示

【エージレス®ZH・Z-PK型の特徴】

  • 樹脂容器を使用しても、酸素による液体医薬品の品質劣化を防ぎます。
  • 窒素などの不活性ガス包装では、十分に防げない外装容器からわずかに侵入する酸素による品質劣化も防止
  • 薬液中の溶存酸素の吸収も可能
  • 輸液からシリンジ、アンプル、目薬など様々な製剤形態に応じたサイズラインナップをご用意しています。
脱酸素剤エージレス®ZH・Z-PK型詳細へ

酸素検知剤エージレスアイ®

品種 外観 主な用途 製品特徴 適用範囲
アイ-LS エージレスアイ®-LS 液体製剤
  • 輸液バッグ
  • 注射剤
錠剤タイプ 0.1〜0.99
(5〜35℃数)

薬効成分の酸化を防ぐにはバリア性のある包装容器と脱酸素剤エージレス®を用い、包装容器内を脱酸素状態に保つことが重要ですが、その為には包装材料にピンホールやシールが無い事を確認する必要があります。

酸化により製剤が変色するなど、見た目に判断出来る場合を除き、脱酸素剤エージレス®と酸素検知剤エージレスアイ®はセットで使用する事を推奨しています。

【酸素検知剤エージレスアイ®の特徴】

  • 包装容器内が脱酸素状態(酸素濃度0.1%以下)か否かを色調の変化により視覚的に判断できます。
酸素検知剤「エージレスアイ®」製品詳細ページへ

エージレスオーマック®液体向け酸素吸収機能付きフィルム

品種 外観 主な用途 製品特徴 適用範囲
OMAC エージレスオーマック®OMAC 液体製剤
  • 輸液バッグ
  • 注射剤
  • 酸素吸収機能付
  • FDA対応
0.1〜0.99
(5〜35℃数)

脱酸素剤エージレス®を封入する事無く、内部の酸素を除去出来る包装用フィルムです。

脱酸素剤エージレス®を封入する手間が省け、封入漏れの心配もありません。

【エージレスオーマック®の特徴】

  • 酸素吸収機能を持った機能性フィルムで、容器内の酸素を吸収します。
  • 内容物の溶存酸素を除去します。
  • 脱酸素剤を封入する手間を省くことができます。
  • 製袋品のほか、原反物での供給も可能です。
  • 水分トリガーで酸素吸収を行います。
  • フィルムに透明性はございません。
酸素吸収フィルム「エージレスオーマック®」製品詳細ページへ

固形剤包装に適した脱酸素剤については、下記の記事をご覧下さい。

医薬品包装(固形剤)に適した脱酸素剤について

製品に関するお問い合わせ

機能化学品事業部門 脱酸素剤事業部
TEL:03-3283-4867 / FAX:03-3287-1785

この記事を書いた人

三菱ガス化学(株)
脱酸素剤事業部
脱酸素剤エージレス®【公式】Twitter

脱酸素剤「エージレス®」は、鉄が酸素と反応して錆びる(=酸化する)原理を応用して、MGCが世界に先駆けて開発しました。食品・医薬・工業など様々な用途に対し、品質を守る製品の開発を積極的に進めています