このテストでは、ラットがPQQやコエンザイムQ10を混ぜたエサを食べた時、学習機能にどんな変化が現れるか「モリス水迷路」を使って実験を行いました。「モリス水迷路」では、動物がプールを泳いで隠されたゴールを探し、その位置を憶えることを「学習」とし、学習成立までの試行回数が少ないほど「学習機能が高い」とされます。若年のラット対して行われたテストで得られた結果は、下記の通りです。
「PQQを食べたラット」「PQQとコエンザイムQ10を食べたラット」ではたった2-5回の試行で約80%が学習を成立させ、「PQQを食べなかったラット」たちに比べて、明らかに学習機能が向上していることがわかります。老齢のラットに対して行われた別の実験でも同様の結果が得られています。
このテストでは、上記のテスト1で学習を成立させたラットを「100%酸素存在下」という酸化ストレスの強い環境に置き、学習効果を何日間キープできるか測定しました。若年のラットに対して行われたテストで得られた結果は、下記の通りです。
「PQQもコエンザイムQ10も食べなかったラット」ではせっかく覚えたゴールの場所を約1週間でほとんど忘れてしまうのに対し、「PQQを食べたラット」では記憶の喪失を高い割合で防止しています。また「PQQとコエンザイムQ10を食べたラット」では、驚くべきことに「ほぼ記憶の喪失がない」という結果となりました。老齢のラットに対して行われた別の実験でも、同様の結果が得られています。