聞きなれない科学のコトバをわかりやすくご説明!PQQがもっとわかる、身近になる、読んでナットクの関連用語集です。
聞きなれない科学のコトバをわかりやすくご説明!PQQがもっとわかる、身近になる、読んでナットクの関連用語集です。
ミトコンドリアの大きさは約0.5-10マイクロメートルで、細胞のエネルギーをつくりだす重要な役割を果たしています。またシグナルと呼ばれる情報の伝達をはじめ細胞分化、細胞死、細胞サイクルや成長にも関係。ミトコンドリアは「心臓疾患」などのさまざまな病気や老化などにも関与しています。
ストループテストとは、「ストループ効果」「逆ストループ効果」と呼ばれる現象を利用して行う世界的に知られた心理学テスト。色を示す文字がその意味と一致していない色のインクで印刷されている場合、人は文字情報の影響を受け、色を認知するスピードが遅くなります(ストループ効果)。また逆に、色情報の影響を受けることで、文字を読むスピードも遅くなります(逆ストループ効果)。「ストループ」は、これらの現象を報告した心理学者の名前です。
「ストループ効果」と「逆ストループ効果」を実際に体験!⇒
モリス水迷路によるテストでは、円形のプールの1か所に避難場所の浅瀬をつくり、ラットやマウスなどの動物を泳がせます。水を不透明にすることで浅瀬の場所は隠されていますが、彼らはおぼれないよう浅瀬を探し、繰り返し試行するうちに壁のマークを手がかりに素早く浅瀬へとたどり着けるようになり、学習が成立します。これらの学習には、海馬にある神経細胞が関与していると考えられています。
脳のたいせつな機能である記憶は、大きく「短期記憶」と「長期記憶」の2つに分類され、すべての記憶はいったん脳の奥に位置する海馬という部位に保存されます。この、海馬に置かれた30-40秒ほどの状態が「短期記憶」です。海馬ではその後、記憶の取捨選択が行われ「ずっと憶えておくべき」と判断された記憶だけが「長期記憶」として大脳新皮質へと送られます。「短期記憶」の容量には限界があり、時間の経過や新たな情報のインプットとともに失われる、と言われています。
もの忘れとは、「顔は知っているのに名前が思い出せない」「2階に上がったが、何を取りに来たのかわからない」など、記憶のうち一部だけを失うこと。病気である認知症とは区別され、良性の健忘のことを指します。記憶力は20代をピークに減退するため、加齢とともに誰もが「もの忘れ」を意識しますが、これはあくまでも脳の機能の低下であり、「いま食べたことも忘れてしまう」「自分の家族を忘れてしまう」など認知症の症状には発展しにくいと考えられています。
「もの忘れ」とは…精神活動が普段の状態と多少異なっていたり、幾分衰えていたりする状態
「認知症」とは…一旦発達した脳機能が、何らかの原因により持続的に低下した状態となる疾患
【加齢による脳機能の変化】
20歳代…記憶力のピーク
30-50歳…記憶力は低下するが、経験の積み重ねにより知能は上昇
60歳代以上…知能のピークを過ぎ、記憶力に加え判断力や適応力も低下
65歳以上…加齢とともに物忘れが多くなる
ヒトの大脳は約150億個の神経細胞から構成されていると言われ、そのひとつひとつが情報を送り出したり受け取ったりする「樹状突起」と、その情報の通り道である「軸索」を持っています。隣合う神経細胞同士は、樹状突起の接する「シナプス」と呼ばれる場所を介して電気信号のやり取りを行い、情報を伝達します。神経細胞は神経成長因子のはたらきにより樹状突起を伸ばしますが、酸化ストレスを受けやすく、細胞死を引き起こしやすいと言われています。
「酸化ストレス」とは、活性酸素など身体を酸化させる物質によって生物がうけるダメージであり、「抗酸化」とはその活性酸素を不活性化し、酸化ストレスから身を守る機能を言います。多くの生物は酸素を取り込み呼吸することでエネルギー代謝を行っていますが、この代謝の過程でも活性酸素は生まれています。また紫外線、喫煙、車の排気ガス、電磁波、放射線、環境ホルモン、殺虫剤、農薬、ストレス、栄養素の不足などによっても身体の中に活性酸素が増え、このような状態を「からだの組織が酸化ストレスに晒されている」と言います。私たちのからだの構成成分であるタンパク質、脂質、DNAなどが酸化し機能が低下することで、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病にも結びつくと考えられていますから、「抗酸化」は健康や生命にかかわる重要なキーワードと言えます。
ビタミンには水に溶ける「水溶性ビタミン」と、油脂に溶ける「脂溶性ビタミン」があり、合計13種類が知られています。最近ではビタミンのようなはたらきを示す化合物や無機質などもビタミンに準じて考えられており、それらは「バイオファクター」と呼ばれています。PQQが14番目の新しいビタミンかどうかの結論はまだ出ていませんが、「バイオファクター」のひとつとして、さまざまな機能を持つことが明らかになっています。またビタミンは体内で新たに合成できないため、体外から補給できないと、さまざまな欠乏症が起きることがわかっています。
【ビタミンは全部で13種類!】
水溶性ビタミン…ビタミンB1、B2、B6、B12、ビタミンC、葉酸、ナイアシン、ビオチン、パントテン酸、脂溶性ビタミン…ビタミンA、 D、E、K
ビタミンやミネラルなど必要な栄養素が不足すると、人体にはさまざまな欠乏症が生じます。ビタミンの欠乏症で代表的なものとして、ビタミンAの不足でおきる「夜盲症」、同じくビタミンDの「くる病」、ビタミンB1の「脚気」、ビタミンB2の「口唇炎」、ビタミンCの「壊血病」などが知られています。PQQの場合、ヒトにおける欠乏症はまだ報告されていませんが、マウスを用いた実験では欠乏症の例が報告されています。
神経成長因子は、神経細胞の進展や分化、成長や維持などにかかわるタンパク質で、118個のアミノ酸から構成されています。Nerve Growth Factorの頭文字をとってエヌジーエフとも呼ばれ、認知症などの予防や治療にも有効とされています。神経成長因子を発見した女性科学者リータ・レーヴィ=モンタルチーニは、その功績により1986年ノーベル生理学・医学賞を受賞しています。
エビデンスとは本来「証拠」「根拠」などの意味を持つ英単語ですが、医薬品やサプリメントの分野では、その製品に確かな効果があることを示す「検証結果」や「臨床結果」のことを指します。エビデンスを得るためには、厳正な試験を行うことが重要で、ヒト試験においては被験者の「思い込み」が検証結果に影響を与えないよう、有効成分を含むカプセルと見た目が同じで有効成分を含まない「プラセボ」と呼ばれる偽薬も合わせて使用します。被験者は自らが有効成分を摂取しているのか、「プラセボ」を摂取しているのか知らされないため、心理的な要因による「効果」や「副作用」を検証結果から排除し、有効成分のはたらきをより厳密に評価することが可能となります。
コエンザイムQ10は、肉類やイワシをはじめ魚介類などの食品にも含まれる油溶性の補酵素で、そのはたらきとしてミトコンドリアでのエネルギー産生や抗酸化作用が知られています。1957年ウシの心臓細胞のミトコンドリアから取り出され、「イソプレン」と呼ばれる単位が10回繰り返される構造であることから、その名がつきました。コエンザイムQ10は体内で合成されるためビタミンではありませんがビタミン様物質と呼ばれ、水溶性のPQQと組み合わせると、作用点が異なるためか短期記憶などで相乗効果が認められます。
私たちの体内で行われる消化や代謝などには酵素の作用が不可欠ですが、中には単独では円滑にはたらけない酵素もあります。この「単独ではスムースに作用できない酵素」のはたらきを助ける化合物が補酵素であり、多くはビタミンとして知られています。微生物においては、酸化還元反応などにかかわる補酵素としてPQQがはたらいている、との報告があります。
「経口」とは、食べもの、飲みもの、医薬品などを、口を経由して摂取したり投与したりすることを指します。「口から食べる」「口から飲む」と言うと当たり前に聞こえますが、医薬品などでは「注射」や「吸入」、皮膚からの「外用」などさまざまな投与方法があり、その経路によって有効成分の吸収率や血中に移行するスピードなどは大きく異なります。PQQは食品ですので、「経口摂取」を前提に研究やテストが行われ、さまざまなデータを取得、蓄積しています。
日本には「サプリメント」という言葉の法的な定義はありませんが、一般的にサプリメントとは「特定成分が濃縮された錠剤やカプセル形態の食品」を指すもの、健康食品は「健康の保持増進に資する食品全般」と考えられています。どちらもあくまでも「食品」であり、特定の疾患の治療に用いられる「医薬品」とは本質的に異なります。