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東日本大震災被災地への支援 脱酸素剤技術で文化財を守る
被災地で役立ったMGCの技術

岩手県下関伊郡山田町は、岩手県の中央部に位置する太平洋に面した漁業の町である。
山田町立「鯨と海の科学館」は、山田町に縁の深い「鯨」と「海」をテーマにした科学館として、人々から親しまれていた。
ある日、筑波大学で文化財保存科学を研究している松井准教授に「文化財の保存に困っている」という相談があった。聞いてみれば、震災による津波で「鯨と海の科学館」の貴重な文化財が海水を含み、保存方法に頭を悩ませているとの事だった。
そこで松井准教授はMGCの「RPシステム」を使用して保存することを提案し、MGCに協力を要請してきた。
「RPシステム」は脱酸素材技術を用いて、酸素や腐食性ガスを吸収し、錆を防ぐと共にカビや虫から文化財を保護し、長期間保存を可能にする製品である。MGCでは「RPシステム」を使用して2011年にも陸前高田市で同様の保存活動を行っている。その経験から今回も筑波大学・弘前大学や地元のボランティアと共に保存活動に協力することになった。
保存活動は8月の暑い盛りで、作業を行った館内は復旧されておらず発電機から電力を取りながらの作業となった。苦労を伴ったが、各自が工夫し協力し合うことで古い民具やワニやカメの剥製、鯨の骨格標本などの貴重な文化財を適切な環境で保存することができた。
今回の活動で「脱酸素すると同時にガス(CO2、N2)が発生するような保存剤があれば、酸素吸収した際の体積変化で文化財を傷める恐れがなくなるのでは」という、製品開発にも繋がるような気づきもあり、大変貴重な経験となった。

参加社員の声

今回の活動を通じて、脱酸素剤技術は食品の鮮度を保持するだけでなく、貴重な文化財を後世に残すことができる貴重な技術であると感じました。また、地元の方に直接「ありがとう」と感謝の言葉をいただけたのは「RPシステム」という製品があったからだと思います。世の中に役立つ製品・技術がこの先も提供できるよう力を注ぎたいと思います。