【工業用途に関するよくあるご質問一覧】
- Q1.弊社購入部品の保存後の保証をしてもらえるのですか?
- Q2.どれくらいの期間を保存することが出来るのですか?
- Q3.加速試験を行いたいのですが、加速係数を教えて下さい。
- Q4.加速試験の際の温度条件を教えて下さい。
- Q5.採用にむけた評価試験に際し、どの様なデータがとれますか?
- Q6.環境データの提供は可能ですか?
- Q7.公的な規格はありますか?
- Q8.欧州CLP規則付属書III((EU)2017/542)について
- Q9.廃棄はどうすれば良いでしょうか?
- Q10.乾燥剤(シリカゲルなど)を入れましたが効果がありませんでした。何が原因でしょうか?
- Q11.乾燥剤(シリカゲルなど)、防錆剤との違いは何でしょうか?
- Q12.脱酸素乾燥剤RP剤を自社の袋に入れて使いましたが、効果がありませんでした。何が原因でしょうか?
- Q13.半導体部品(ICパッケージやウエハー、トランジスタ)の保管に使えますか?
- Q14.チャンバー中・ガス中の残存酸素を除去したいのですが?
- Q15.RP剤・バリア袋からダストが出ませんか?
- Q16.輸出貿易管理令に該当しますか?
- Q17.未開封品の品質保証期限はいつまででしょうか?
乾燥機能付脱酸素剤「RPシステム®」に関するよくあるご質問
弊社購入部品の保存後の保証をしてもらえるのですか?
RPシステム®は金属や部品類が酸化しない空間を提供するだけで、それにより貴社製品の劣化が防げるかを確認いただくのは貴社となります。
- 「RP剤とバリア袋(弊社製の場合)の性能が規定通りである事」
- 「RP剤を容量通り正しい手順で使用し正しく密封した事」
- 「保存しようとする製品に初期不良や予期しないコンタミネーションが無い事」
上記3点により長期保管が可能ですが、弊社が担保できるのは1だけとなります。
どれくらいの期間を保存することが出来るのですか?
RP剤と弊社アルミ袋を使用し常温(倉庫)保存した場合、10年を目安として下さい。
仮に20年保存したい場合は、10年でRP剤とアルミ袋を入れ替えて下さい。
加速試験を行いたいのですが、加速係数を教えて下さい。
錆・酸化に再現性が無い点、活性化エネルギーが決められない点から、根拠をもった加速係数を決めることはできません。
各社各様の加速係数を決めておられるのが実情です。
加速試験の際の温度条件を教えて下さい。
袋にポリエチレンを使用していることから100°C以上のテストはできません。
一般的には60°C以下でのテストを行って下さい。
連続耐熱温度は60°C程度です。
採用にむけた評価試験に際し、どの様なデータがとれますか?
保存(加速試験) 前後の袋内酸素濃度、および袋内温度経時変化等をご提供可能です。
データ取得等、実施試験内容に関しては、事前に販売店を通じてご相談下さい。
環境データの提供は可能ですか?
REACH SVHC不使用証明、RoHS10物資の不使用証明および精密分析データ、chemSHERPAにてご提供いたします。
ただし、RoHS10物質の年次更新は行っておりません。
公的な規格はありますか?
米国政府電子情報工業会の”電子デバイスの長期保存”方法に認定されています。
(SAE/GEIA-STD-0003A)
欧州CLP規則付属書III((EU)2017/542)について
RP剤ANタイプ製品またはRP剤ANタイプを包装に使用したお客様製品を直接・間接問わず欧州へ輸出している場合、輸入者様は輸入する国のSDSを所持し輸入時に添付する義務および、使用者に各国のSDSを 配布する義務があります。
輸入者様へ注意喚起いただくとともに輸入国のSDSを弊社から入手するように 販売店へご依頼下さい。
廃棄はどうすれば良いでしょうか?
有害物質ではありませんので少量であればそのまま捨ててください。
多量に廃棄する場合は穴の開いていないポリ袋などに集めて口を縛り、そのまま焼却して下さい。
多量のRP剤を大気下にまとめて放置しないでください。燃えやすいものを同封したり、湿度の高い場所には放置しないでください。
廃棄方法をダウンロード乾燥剤(シリカゲルなど)を入れましたが効果がありませんでした。何が原因でしょうか?
金属の腐食を防止するためには酸素0.1%以下、湿度10%以下の環境を作り出す必要があり、乾燥剤だけでは十分ではありません。
脱酸素乾燥効果のあるRPシステム®のご使用をお勧めします。
乾燥剤(シリカゲルなど)、防錆剤との違いは何でしょうか?
乾燥剤は水分を吸収し、防錆剤は金属の表面上に被膜を作り酸素、水分との反応を抑制します。いずれも金属の腐食を抑制することは可能ですが、過酷条件下や長期間の保管時には向いていません。
RP剤はアルミ袋を併用していただければ10年間無酸素無水分環境を作り、金属の腐食を防ぎ、はんだの濡れ性を維持します。
※弊社として無酸素・無水分の定義:酸素濃度0.1%以下、湿度10%RH以下
脱酸素乾燥剤RP剤を自社の袋に入れて使いましたが、効果がありませんでした。何が原因でしょうか?
原因はいくつか考えられますが、主に袋のバリア性不良、シール不良、ピンホールが考えられます。
脱酸素剤は酸素の入らない密閉空間で無ければ効果を得られません。ポリ袋(PE袋)、通い箱、段ボール内に入れるだけでは効果は得られません。弊社推奨のバリア袋をご使用ください。
ご不明点はお問い合わせ下さい。
半導体部品(ICパッケージやウエハー、トランジスタ)の保管に使えますか?
工業用乾燥機能付脱酸素剤「RPシステム®」は、個別包装で乾燥・脱酸素状態を作り出すことが可能なため高付加価値の半導体の保存には非常に適しています。
チャンバー中・ガス中の残存酸素を除去したいのですが?
RP剤は、空気中の酸素(21%)を1日で0.1%以下にするよう設計されています。
ご質問の目的には非常に高い活性が必要で、RP剤では対応できません。
RP剤・バリア袋からダストが出ませんか?
RP剤・バリア袋とも特に、ダストコントロールのない環境で製造しています。
ダストを嫌う製品の場合、製品をダストのないポリエチレン袋で一次包装し、RP剤をバリア袋との間に入れてください。
輸出貿易管理令に該当しますか?
非該当です。
詳しくは販売店にお問い合わせください。
未開封品の品質保証期限はいつまででしょうか?
弊社より出荷後6か月間となります。
段ボール荷姿のままで、直射日光を避けて常温(ただし、夏場でも30℃以下)で保管してください。
- 工業用途向け乾燥機能付脱酸素剤RPシステム®の用途と製品一覧
- 工業用乾燥機能付脱酸素剤「RPシステム®」に関するよくあるご質問