物性[ユーピロン・シート]耐薬品

耐薬品性

ユーピロン・シートは樹脂板のため、薬品によっては外観や物性面に影響を与えるものがあります。表1は、ユーピロン・シートを各種薬品に接触させたときの外観変化をまとめたものです。これらの薬品には直接触れないようにご注意ください。
また、ユーピロン・シートに応力の存在する状態で接触させるとクラックを発生させる薬品があります。例えば、各種有機溶剤をクラック発生限界応力によって分類すると表2のとおりです。ユーピロン・シートの洗浄などにあたっては影響の少ない表2のA分類の中から選んでご使用ください。
一方、有機溶剤以外に揮発油、灯油、防錆油、塩化ビニールやゴムに含まれている、ある種の可塑剤などにはクラックを発生させるものがあります。なお、ユーピロン・シートには残留応力はほとんどありませんが、次のような使用状態の場合には、応力が発生していますので、ご注意ください。

  1. 不適正な条件で穴あけや切断したとき
  2. 曲面にして取り付けたとき
  3. ボルトなどで締め付けたとき
  4. その他使用時に外力が負荷されているとき
表1 ユーピロン・シートの耐薬品性
タイプ 該当する製品
白化する
(加水分解劣化)

水酸化ナトリウム、苛性カリ、アンモニア などの水溶液

黄変する

硝酸、過酸化水素などの水溶液、塩素

膨潤白化する

ベンゼン、トルエン、キシレン、ジオキサン、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸メチル、酢酸エチル、トリクロロエチレン

溶解する

メチレンクロライド、エチレンクロライド、テトラクロロエタン、トリクロロエタン、クロロホルム

表2 クラック発生限界応力による主要溶剤、洗剤等の分類
分類
(判定ランク)
限界応力
(室温)
該当する溶剤
洗剤等
A

29.4MPa(300kgf/cm²)

メチレンクロライド*、フレオンTF、ピカール、グリセリン、ママレモン、モノゲン、牛乳シャンプー、ライオンクレンザー

B

21.1~29.4MPa(215~300kgf/cm²)

エチレンクロライド*、ダイフロンS3E、エチレングリコール、プロピレングリコール、エメロンシャンプー

C

12.7~16.9MPa(129~172kgf/cm²)

ジプロピレングリコール、イソプロパノール、n-ヘプタン、n-ヘキサン、CGトリフロンE、フレオンTP-35、トリメチルアミン、ベビーシャンプー、リンス

D

8.4MPa(86kgf/cm²)

THF、トルエン、シクロヘキサン、テロラクロロエタン*、シクロヘキサノン、トリクレン、バスクリーン、マイペット

メチレンクロライド、エチレンクロライド、テトラクロロエタン等は、PCを溶解させますので注意が必要です。
ユーピロン・シートIMR05・MR58の耐薬品性
薬品名 IMR05 MR58
10% 塩 酸
30% 硫 酸
10%硝 酸
5% 酢 酸
浸アンモニア水
35.7%水酸化ナトリウム
20% 炭酸ソーダ
10%食塩水
メタノール
エタノール
シクロヘキサン
四塩化炭素
アセトン
酢酸エチル
トルエン
ガソリン

溶剤スポット1分間接触
○:外観変化なし

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