過酸化水素 篇

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MGCが繊維やパルプの漂白剤として過酸化水素の生産を開始したのは1933年(昭和8年)のこと。
以後、常に国内トップメーカーとして製造プロセスや用途開発をリードしてきた。
その代表例が半導体デバイスやシリコンウエハの製造工程において洗浄液として使われる超純過酸化水素だ。
半導体産業を黎明期から支えてきたMGCの超純過酸化水素は、今や世界のエレクトロニクス産業に欠かせない薬液として広く利用されている。
また過酸化水素は、最終的には水と酸素に分解されるので環境への負荷が少ない。
そうした特性から土壌や水質の浄化にも使われている。
昔からある化学品だが、時代時代で新しい利用法が生まれてきた過酸化水素。
環境面から今後ますます重要となる古くて新しい化学品だ。
MGCはその可能性を無限に広げてゆく。

  1. 過酸化水素
    無色透明の液体で分解しやすい。分解すると最終的に酸素と水になる。酸化力を持ち、漂白、殺菌、工業用酸化剤などの用途で使われる。化学式はH2O2
  2. 超純過酸化水素
    不純物を極限まで除去した過酸化水素。半導体製造工程に必要不可欠な洗浄液などに使われる。
  3. 環境への負荷が少ない
    過酸化水素は分解しやすく、最終的に水と酸素になる。このためダイオキシンなどの塩素系化合物を生じるリスクのある塩素系漂白剤や、多量の副生成物を生じるほかの酸化剤に比べ、環境負荷が低い。

年表

1933 山北工場にて日本で初めて電解法による過酸化水素の生産開始
1963 四日市工場にて、自社技術の自動酸化法による過酸化水素の生産開始
1978 鹿島工場にて過酸化水素の生産開始
1980 山北工場にて電子工業用過酸化水素(後の超純過酸化水素)の生産開始
1986 佐賀製造所にて超純過酸化水素の生産開始
1990 インドネシア(PIP)にて過酸化水素の生産開始
1991 韓国(三永純化)にて超純過酸化水素の生産開始
1996 米国(MPCA)にて超純過酸化水素の生産開始
1998 シンガポール(MPCS)にて超純過酸化水素の生産開始
2001 台湾(MPCT)にて超純過酸化水素の生産開始
2009 中国(蘇州菱蘇過酸化物)にて過酸化水素の生産開始
2010 四日市工場で超純過酸化水素の生産開始

関連部署

  • ■機能化学品カンパニー 無機化学品事業部
    電話:03-3283-4759 FAX: 03-3287-2644

受賞歴

1965 日本化学会 化学技術賞 自動酸化法による過酸化水素製造技術
1966 大河内記念会 大河内記念技術賞
科学技術庁長官賞(科学技術功労者)
1974 金属表面技術協会 技術賞 過酸化水素を主剤とする化学研磨液の開発