社員紹介

index.html

新たな価値創造のために人間力が挑む、MGCの仕事

伊東史裕

技術系 研究開発

jobs-img-itou01
医療容器の樹脂化を望むマーケットの声に応える

私は医療用注射剤向けの多層プラスチック容器「OXY-CAPTTM(オキシ-キャプト)バイアル/シリンジ」の開発を担当しています。容器の壁は3層で構成されていて、中間層に「酸素を吸収する樹脂」を使っています。現在、医療容器の素材はガラスがメインです。でも割れやすかったり、ガラス由来の金属種が薬液に溶出したり、という難点があり、市場では樹脂化への代替ニーズが高まっています。問題は、樹脂化すると酸素に対するバリア性が下がることです。特に、高価なバイオ薬品では致命的な欠点となります。そこでMGCが「酸素を吸収する樹脂」を本用途向けに新規開発し、中間層に採用しました。それがOXY-CAPTTMの最大の特徴です。

jobs-img-itou02
容器とデータを持って、年数回の海外出張も

中間層に酸素吸収樹脂を採用することによって、樹脂でありながら、ガラスと同等の酸素バリア性を達成できるようになりました。そこで「ガラス容器の課題を解決した容器」として、現在、海外を中心に市場開拓を行っています。MGCの中でも、樹脂を開発して、成型メーカーに頼まずに社内で容器を作って売る、というビジネスは初めての挑戦です。完成した容器と有益なデータを持って顧客を訪問し、紹介することは、私にとって大きなやりがいになっています。医療用パッケージ展やシリンジ展など、海外の展示会で発表を行って、ヨーロッパの医薬品メーカーや容器メーカーを回り、その後アメリカへ…というように、チーム全体でも年8~10回は海外に行っています。

jobs-img-itou03
医薬品消費者にとっても安心して長く使える製品を

医薬品の製品化と同じように、容器の採用にも、実は長い時間がかかります。容器をガラスからOXY-CAPTTMのような多層プラスチックに変更する場合も、容器内部に接する薬液の保存性について、再度試験を実施することになるからです。私が所属するチームでは、完全に新規の医薬品を開発する新薬メーカーにコンタクトするかたわら、ジェネリック医薬品メーカーにユニークな医療容器として売り込むなど、さまざまなルートでアプローチしています。現時点でOXY-CAPTTMは開発段階にあり、まだ製品が上市されていないので、社会の人々の役に立っている実感は薄いですが、上市された暁には、メーカーだけではなく、消費者の方々にも長いスパンで医薬品が安全に使用できるようになると確信しています。

伊東史裕さんのMGCに対する想い